RCDRKD 拡張機能
このセクションでは、RCDRKD デバッガー拡張コマンドについて説明します。 これらのコマンドは、ドライバーによって作成された WPP トレース メッセージを表示します。 Windows 8 以降、WPP メッセージを解析するために別のトレース メッセージ フォーマット (TMF) ファイルは必要なくなりました。 TMF 情報は、通常のシンボル ファイル (PDB ファイル) に格納されます。
Windows 10 以降、カーネル モード ドライバーとユーザー モード ドライバーは、トレースのログ記録に Inflight Trace Recorder (IFR) を使用できるようになりました。 カーネル モード ドライバーは、RCDRKD コマンドを使用して循環バッファーからメッセージを読み取り、メッセージをフォーマットし、デバッガーでメッセージを表示できます。
注 RCDRKD コマンドを使用して、UMDF ドライバー ログ、UMDF フレームワーク ログ、および KMDF フレームワーク ログを表示することはできません。 これらのログを表示するには、Windows Driver Framework Extensions (Wdfkd.dll) コマンドを使用します。
RCDRKD デバッガー拡張コマンドは、Rcdrkd.dll に実装されています。 RCDRKD コマンドをロードするには、デバッガーに「.load rcdrkd.dll」と入力します。
次の 2 つのコマンドは、トレース メッセージを表示するための主なコマンドです。
次の補助コマンドは、トレース メッセージの表示と保存に関連するサービスを提供します。
- !rcdrkd.rcdrloglist
- !rcdrkd.rcdrlogsave
- !rcdrkd.rcdrsearchpath
- !rcdrkd.rcdrsettraceprefix
- !rcdrkd.rcdrtmffile
- !rcdrkd.rcdrtraceprtdebug
!rcdrkd.rcdrhelp は、デバッガーの RCDRKD コマンドのヘルプを表示します。