!wmitrace.tmffile
!wmitrace.tmffile 拡張機能はトレース メッセージ フォーマット (TMF) ファイルを指定します。 この拡張機能で指定したファイルは、他の WMI トレース拡張機能によって表示または書き込まれるトレース メッセージの書式設定に使用されます。
!wmitrace.tmffile TMFFile
パラメーター
TMFFile
トレース メッセージ フォーマット ファイルを指定します。
DLL
Wmitrace.dll
追加情報
イベント トレースの概念的な概要については、Microsoft Windows SDK を参照してください。 トレース メッセージ フォーマット ファイルについては、Windows Driver Kit (WDK) で「トレース メッセージ フォーマット ファイル」トピックを参照してください。
解説
トレース メッセージ フォーマット ファイル (.tmf) は、Windows ソフトウェア トレース プリプロセッサ (WPP) によるソフトウェア トレース時に作成される構造化テキスト ファイルです。 これらのファイルには、バイナリ トレース メッセージを人間が読めるテキストとして表示できるように書式設定するための指示が含まれています。
トレース メッセージをトレース バッファーに表示したり (!wmitrace.logdump)、ファイルに書き込んだり ((!wmitrace.logsave) するには、まずトレース メッセージの TMF ファイルを特定する必要があります。
!wmitrace.searchpath を使用して、TMF ファイルが保存されているディレクトリを指定できます。 次にシステムが、書式設定するメッセージの指示が含まれる TMF ファイルをディレクトリで検索します。 (メッセージ GUID を使用して、メッセージを正しい TMF ファイルに関連付けます。)
ただし、 !wmitrace.tmffile を使用すれば、特定の TMF ファイルを指定できます。 TMF ファイル名がメッセージ GUID の後に .tmf 拡張子が続いたものでない場合は、 !wmitrace.tmffile を使用する必要があります。 そうでない場合、システムはそのファイルを見つけることができません。
!wmitrace.searchpath または !wmitrace.tmffile のいずれも使用しない場合、システムは TRACE_FORMAT_SEARCH_PATH 環境変数の値を使用します。 その変数が存在しない場合は、default.tmf ファイルが使用されます。 トレース メッセージの書式設定情報が見つからない場合、システムはトレース メッセージの内容の代わりに「書式設定情報が見つかりません」という旨のエラー メッセージを書き込みます。
注 ドライバーで UMDF バージョン 1.11 以降を使用している場合は、 !wmitrace.searchpath または !wmitrace.tmffile を使用する必要はありません。
この拡張機能は、WPP によるソフトウェア トレース時や、以前 (レガシ) の ETW (Event Tracing for Windows) によるイベント トレース時にのみ役立ちます。 他のマニフェスト プロバイダーによって生成されるトレース イベントは、トレース メッセージ フォーマット (TMF) ファイルを使用しないため、この拡張機能をそれらのイベントに使用することはできません。