.breakin (中断してカーネル デバッガーに切り替え)
.breakinコマンドは、ユーザー モード デバッグからカーネル モード デバッグに切り替わります。 このコマンドは、カーネル デバッガからユーザー モード デバッガを制御する場合に特に便利です。
.breakin
環境
アイテム | 説明 |
---|---|
モード | ユーザー モードのみ |
目標値 | ライブ デバッグのみ |
プラットフォーム | すべて |
解説
ブート プロセス中にカーネル モード デバッグが有効になっていて、ユーザー モード デバッガーを実行している場合は、.breakinコマンドを使用してオペレーティング システムを停止し、カーネル デバッガーに制御を転送できます。
.breakin コマンドを実行すると、デバッガーのプロセス コンテキストでカーネル モードの中断が発生します。 カーネル デバッガーがアタッチされている場合は、アクティブになります。 カーネル デバッガーの プロセス コンテキスト は、ユーザー モード デバッガーのターゲット プロセスではなく、ユーザー モード デバッガーのプロセスに自動的に設定されます。
このコマンドは主に、ユーザー モードの問題をデバッグするときに、システムのカーネル状態に関する情報を取得する必要がある場合に便利です。 ユーザー モード デバッグ セッションを続行するには、カーネル デバッガーでの実行を再開する必要があります。
カーネル デバッガーからユーザー モード デバッガーを制御していて、カーネル デバッガーにユーザー モード デバッガー プロンプトが表示されている場合、このコマンドはユーザー モード デバッガーを一時停止し、カーネル モード デバッグ プロンプトを表示します。
システムがカーネル デバッガーに侵入できない場合は、エラー メッセージが表示されます。
このコマンドは、カーネル デバッガーを使用してユーザー空間にブレークポイントを設定し、そのブレークポイントがカーネル デバッガーではなくユーザー モード デバッガーによってキャッチされる場合にも役立ちます。 ユーザー モード デバッガーでこのコマンドを発行すると、カーネル デバッガーに制御が転送されます。
デバッグが 有効になっている状態で起動されなかったシステムで .breakin コマンドを使用した場合は、効果はありません。