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デバッガー コマンド プログラムの要素

デバッガー コマンド プログラムは、デバッガー コマンドと制御フロー トークン (.if.for.while など) で構成される小さなアプリケーションです。 (制御フロー トークンとその構文の完全な一覧については、「制御フロー トークン」を参照してください。)

中かっこ ( { } ) を使用すると、大きなコマンド ブロック内でステートメントのブロックを囲むことができます。 各ブロックに入ると、ブロック内のすべてのエイリアスが評価されます。 後からコマンド ブロック内でエイリアスの値を変更した場合、それ以降のコマンドでは、コマンドが下位ブロック内に存在しない限り、新しいエイリアス値は使用されません。

中かっこのペアを使用してブロックを作成することはできません。 制御フロー トークンは、左中かっこの前に追加する必要があります。 エイリアスを評価するためだけにブロックを作成する場合は、左中かっこの前で .block トークンを使用する必要があります。

デバッガー コマンド プログラムでは、ローカル変数としてユーザー命名エイリアスまたは固定名エイリアスを使用できます。 数値変数または型指定された変数を使用する場合は、$tn擬似レジスタを使用できます。

ユーザー命名エイリアスは、他のテキストに隣接して存在しない場合にのみ評価されます。 他のテキストに隣接して存在するエイリアスを評価する場合は、${ } (エイリアス インタープリター) トークンを使用します。 このトークンには、さまざまな方法でエイリアスを評価できるオプションのスイッチがあります。

2 個のドル記号 ($$ (コメント指定子)) を使用して、デバッガー コマンド プログラムにコメントを追加できます。 トークンとその要素 (中かっこや条件など) の間にコメントを挿入することはできません。

アスタリスク (* (コメント行指定子)) は使用しないでください。 アスタリスクで指定されたコメントはセミコロンで終わらないので、プログラムの残りの部分が無視されます。

通常、デバッガー コマンド プログラム内では MASM 構文を使用する必要があります。 C++ の要素を使用する必要がある場合は (構造体やクラスのメンバーの指定など)、@@c++( ) トークンを使用して、その句の C++ 構文に切り替えることができます。

MASM 構文の $scmp$sicmp$spat 文字列演算子は特に便利です。 これらの演算子の詳細については、「MASM の数値と演算子」を参照してください。