IWDFIoRequest2::IsCanceled メソッド (wudfddi.h)
[警告: UMDF 2 は UMDF の最新バージョンであり、UMDF 1 よりも優先されます。 すべての新しい UMDF ドライバーは、UMDF 2 を使用して記述する必要があります。 UMDF 1 には新機能が追加されておらず、新しいバージョンのWindows 10では UMDF 1 のサポートが制限されています。 ユニバーサル Windows ドライバーでは UMDF 2 を使用する必要があります。 詳細については、「UMDF を使用したはじめに」を参照してください。
IsCanceled メソッドは、I/O マネージャーが I/O 要求を取り消そうとしたかどうかを判断します。
構文
BOOL IsCanceled();
戻り値
I/O マネージャーが I/O 要求を取り消そうとした場合、IsCanceled は TRUE を返します。 このメソッドは、次のいずれかの理由で FALSE を 返します。
- I/O マネージャーが要求を取り消そうとしていません。
- 呼び出し元のドライバーが要求を所有していません。
- 呼び出し元のドライバーは、 IWDFIoRequest::MarkCancelable メソッドを 呼び出しました。
注釈
ドライバーが IWDFIoRequest::MarkCancelable を呼び出して IRequestCallbackCancel::OnCancel コールバック関数を登録していない場合、I/O マネージャーが I/O 要求を取り消そうとしたかどうかをドライバーが判断する場合、ドライバーは IsCanceled を呼び出すことができます。
ドライバーは、ドライバーが I/O 要求を所有している場合にのみ、要求に対して IsCanceled を呼び出すことができます。 ドライバーが IWDFIoRequest::MarkCancelable を呼び出した場合、IsCanceled を呼び出す前に IWDFIoRequest::UnmarkCancelable を呼び出す必要があります。
IsCanceled が TRUE を返す場合、ドライバーは IWDFIoRequest::Complete を呼び出して要求を取り消し、CompletionStatus パラメーターを HRESULT_FROM_WIN32(ERROR_OPERATION_ABORTED) に設定します。
IsCanceled の詳細については、「I/O 要求の取り消し」を参照してください。
例
次のコード例では、 IsCanceled が TRUE を返した場合、ドライバーは IWDFIoRequest::Complete を呼び出して I/O 要求を完了し、完了状態は HRESULT_FROM_WIN32(ERROR_OPERATION_ABORTED) です。
if (fxRequest2->IsCanceled())
{
fxRequest2->Complete(HRESULT_FROM_WIN32(ERROR_OPERATION_ABORTED));
}
...
要件
要件 | 値 |
---|---|
サポート終了 | UMDF 2.0 以降では使用できません。 |
対象プラットフォーム | デスクトップ |
最小 UMDF バージョン | 1.9 |
Header | wudfddi.h (Wudfddi.h を含む) |
[DLL] | WUDFx.dll |