WdfRequestAllocateTimer 関数 (wdfrequest.h)
[KMDF と UMDF に適用]
WdfRequestAllocateTimer メソッドは、指定された I/O 要求にタイマーを割り当てます。
構文
NTSTATUS WdfRequestAllocateTimer(
[in] WDFREQUEST Request
);
パラメーター
[in] Request
フレームワーク要求オブジェクトへのハンドル。
戻り値
操作が成功した場合、WdfRequestAllocateTimer はSTATUS_SUCCESSを返します。 それ以外の場合、このメソッドは次のいずれかの値を返す可能性があります。
リターン コード | 説明 |
---|---|
|
入力パラメーターが無効です。 |
|
タイマーを割り当てませんでした。 |
このメソッドは、他の NTSTATUS 値を返す場合もあります。
ドライバーが無効なオブジェクト ハンドルを提供すると、バグ チェックが発生します。
注釈
ドライバーが WdfRequestSend を呼び出すときにタイムアウト値を指定する場合は、 WdfRequestSend を呼び出す前に WdfRequestAllocateTimer を呼び出 す必要があります。 これにより、タイマーを割り当てるためのシステム リソースが不足している場合、 WdfRequestSend の呼び出しが失敗しないようにします。
指定した要求に対してタイマーが既に割り当てられている場合、 WdfRequestAllocateTimer はSTATUS_SUCCESSを返します。
例
次のコード例では、 WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS 構造体を初期化し、I/O 要求にタイマー オブジェクトを割り当ててから WdfRequestSend を呼び出します。
NTSTATUS status;
WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS options;
BOOLEAN requestSend;
WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS_INIT(
&options,
WDF_REQUEST_SEND_OPTION_TIMEOUT
);
WDF_REQUEST_SEND_OPTIONS_SET_TIMEOUT(
&options,
WDF_ABS_TIMEOUT_IN_SEC(TIME_OUT_VALUE)
);
status = WdfRequestAllocateTimer(
request
);
if (!NT_SUCCESS(status)){
return status;
...
requestSend = WdfRequestSend(
request,
ioTarget,
&options
);
}
要件
要件 | 値 |
---|---|
対象プラットフォーム | ユニバーサル |
最小 KMDF バージョン | 1.0 |
最小 UMDF バージョン | 2.0 |
Header | wdfrequest.h (Wdf.h を含む) |
Library | Wdf01000.sys (KMDF);WUDFx02000.dll (UMDF) |
IRQL | <=DISPATCH_LEVEL |
DDI コンプライアンス規則 | DriverCreate(kmdf)、 InvalidReqAccess(kmdf)、 InvalidReqAccessLocal(kmdf)、 KmdfIrql(kmdf)、 KmdfIrql2(kmdf)、KmdfIrqlExplicit(kmdf) |