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WdfDeviceWdmDispatchIrp 関数 (wdfdevice.h)

[KMDF と UMDF に適用]

WdfDeviceWdmDispatchIrp メソッドは、EvtDeviceWdmIrpDispatch からフレームワークにディスパッチされた IRP を返します。

構文

NTSTATUS WdfDeviceWdmDispatchIrp(
  [in] WDFDEVICE  Device,
  [in] PIRP       Irp,
  [in] WDFCONTEXT DispatchContext
);

パラメーター

[in] Device

フレームワーク デバイス オブジェクトへのハンドル。

[in] Irp

IRP 構造体へのポインター。

[in] DispatchContext

EvtDeviceWdmIrpDispatch コールバックでドライバーが受信したディスパッチ コンテキスト パラメーター。

戻り値

WdfDeviceWdmDispatchIrp メソッドは、フレームワークまたはドライバーが IRP の処理の結果として提供する NTSTATUS 値を返します。 ドライバーは、WdfDeviceWdmDispatchIrp を呼び出した EvtDeviceWdmIrpDispatch コールバック関数の戻り値として、この戻り値を使用する必要があります。

KMDF ドライバーが無効なオブジェクト ハンドルを提供すると、バグ チェックが発生します。 UMDF ドライバーが無効なハンドルを提供した場合、ドライバー ホスト プロセスは終了します。

注釈

ドライバーが EvtDeviceWdmIrpDispatch コールバック関数を提供する場合は、コールバック関数内から WdfDeviceWdmDispatchIrp を呼び出して、特定のキューにディスパッチするのではなく、既定の処理のために IRP をフレームワークに返すことができます。

IRP の受信時のキューの指定の詳細については、「 I/O キューへの IRP のディスパッチ」を参照してください。

要件

要件
対象プラットフォーム ユニバーサル
最小 KMDF バージョン 1.11
最小 UMDF バージョン 2.17
Header wdfdevice.h (Wdf.h を含む)
Library Wdf01000.sys (KMDF);WUDFx02000.dll (UMDF)
IRQL <= DISPATCH_LEVEL
DDI コンプライアンス規則 DriverCreate(kmdf)

こちらもご覧ください

EvtDeviceWdmIrpDispatch

WdfDeviceWdmDispatchIrpToIoQueue