EXPAND_STACK_CALLOUT コールバック関数 (ntddk.h)
ExpandedStackCall ルーチンは、保証されたスタック サイズで実行されます。
構文
EXPAND_STACK_CALLOUT ExpandStackCallout;
VOID() ExpandStackCallout(
[in, optional] PVOID Parameter
)
{...}
パラメーター
[in, optional] Parameter
ExpandedStackCall を実行した KeExpandKernelStackAndCallout ルーチンに渡される値。
戻り値
なし
解説
ExpandedStackCall ルーチンは、すべての例外を処理する必要があります。 未処理の例外が発生すると、システムはバグ チェック 0x1E: KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLEDを使用してチェックバグを発生させます。
ExpandedStackCall が現在の IRQL を変更した場合は、元の値を復元してから戻す必要があります。
例
ExpandedStackCall コールバック ルーチンを定義するには、まず、定義するコールバック ルーチンの種類を識別する関数宣言を指定する必要があります。 Windows には、ドライバーのコールバック関数の種類のセットが用意されています。 コールバック関数の種類を使用して関数を宣言すると、ドライバー、静的ドライバー検証ツール (SDV)、およびその他の検証ツールのコード分析でエラーが検出され、Windows オペレーティング システム用のドライバーを記述するための要件になります。
たとえば、 という名前MyExpandedStackCall
の ExpandedStackCall コールバック ルーチンを定義するには、次のコード例に示すように、EXPAND_STACK_CALLOUT型を使用します。
EXPAND_STACK_CALLOUT MyExpandedStackCall;
次に、コールバック ルーチンを次のように実装します。
_Use_decl_annotations_
VOID
MyExpandedStackCall(
PVOID Parameter
)
{
// Function body
}
EXPAND_STACK_CALLOUT関数の種類は、Wdm.h ヘッダー ファイルで定義されます。 コード分析ツールを実行するときにエラーをより正確に識別するには、必ず注釈を _Use_decl_annotations_
関数定義に追加してください。 注釈を _Use_decl_annotations_
使用すると、ヘッダー ファイル内のEXPAND_STACK_CALLOUT関数型に適用される注釈が確実に使用されます。 関数宣言の要件の詳細については、「 WDM ドライバーの関数ロール型を使用して関数を宣言する」を参照してください。 の詳細 _Use_decl_annotations_
については、「 関数の動作に注釈を付ける」を参照してください。
要件
要件 | 値 |
---|---|
対象プラットフォーム | デスクトップ |
Header | ntddk.h (Ntddk.h、Ntifs.h を含む) |