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KSRTAUDIO_HWLATENCY構造体 (ksmedia.h)

KSRTAUDIO_HWLATENCY構造体は、再生または録音中にオーディオ ハードウェアがウェーブ ストリームに追加する待機時間を表します。

構文

typedef struct {
  ULONG FifoSize;
  ULONG ChipsetDelay;
  ULONG CodecDelay;
} KSRTAUDIO_HWLATENCY, *PKSRTAUDIO_HWLATENCY;

メンバーズ

FifoSize

ハードウェア FIFO のサイズをバイト単位で指定します。

ChipsetDelay

チップセットの遅延を 100 ナノ秒単位で指定します。

CodecDelay

コーデックによる遅延を 100 ナノ秒単位で指定します。

備考

KSPROPERTY_RTAUDIO_HWLATENCY プロパティ要求では、KSRTAUDIO_HWLATENCY構造体を使用して、ドライバーからクライアントにハードウェア待機時間情報を渡します。

FifoSize メンバーは、オーディオ デバイスがメモリとデジタルからアナログまたはアナログ/デジタル コンバーター (DAC または ADC) の間で転送中のウェーブ データをバッファーするために使用するハードウェア FIFO のサイズを指定します。 再生中、オーディオ デバイスはメモリからデータを読み取り、DAC にデータを供給する時間が到着するまで FIFO 内のデータを保持します。 記録中、FIFO は ADC からデータを蓄積してからメイン メモリに書き込みます。 FIFO のサイズは、サンプル レートと転送モードによって異なる場合があります。

のチップセットDelay メンバーは、CPU とメイン メモリの間を移動するデータ パケットにチップセットが追加する最大遅延です。 PCI Express などのパケット ベースのハードウェア インターフェイスには、等時性転送モードの上限が保証された 0 以外の遅延があります。つまり、定期的な間隔で連続データ ストリーミングが行われます。 ただし、従来の並列バス転送を使用するレガシ PCI の場合、遅延は 0 として指定されます。

CodecDelay メンバーは、コーデックがオーディオ ストリームに追加する遅延です。 サンプルがオーディオ バスと入力または出力ジャックの間を移動するために必要な時間には、FIFO、DAC、ADC、および中間処理ステージを経由する遅延が含まれます。 コーデックの遅延はサンプル レートによって異なる可能性があるため、最適な見積もりにすぎません。

必要条件

要件 価値
サポートされる最小クライアント Windows Vista 以降の Windows オペレーティング システムで使用できます。
ヘッダー ksmedia.h

関連項目

KSPROPERTY_RTAUDIO_HWLATENCY