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KSPROPSETID_Itd3d

KSPROPSETID_Itd3d プロパティ セットは、3D ノード (KSNODETYPE_3D_EFFECTS) によって使用される、音間遅延 (ITD) アルゴリズムを構成するために使用されます。

特定の音源からリスナーの左右の耳に届く音は、ソースの位置に応じて異なる量の遅延が発生します。 リスナーは、異なる遅延の量から音源の方向を推測できます。 ITD アルゴリズムは、異なる遅延を制御して、3D 空間内の特定の場所で音源をシミュレートします。

ITD アルゴリズムは、各耳に達する音がこもる量を制御することによって、追加のサウンド位置決めキューを提供します。 高周波音は、リスナーの頭の後ろにある音源をシミュレートするために音を弱めることができます。 たとえば、右耳の近くに位置する音源の場合、左耳に達する音は右耳に到達する音よりも弱くすることができます。 弱い音は、ある程度の割合で音源からの元の信号を同じ信号のローパス フィルタされたバージョンと組み合わせることによって生成されます。 ローパス フィルタされたバージョンからの寄与を増やしながら元の信号を減衰させると、シミュレートされた音源をリスナーの頭の後ろに移動させる効果がシミュレートされます。

音源の位置が変わったら、次のパラメーターを更新する必要があります。

  • 各耳に届く音の遅延の量。

  • 各耳に届く音が消音される量。

これらのパラメーターを瞬時に変更すると、クリックやその他の不要波ノイズが発生する可能性があります。 ITD アルゴリズムは、このようなノイズを除外するために、これらのパラメーターの遷移を多数のサンプルに対して平滑化します。

ITD アルゴリズムで使用されるパラメーターの詳細については、KSDS3D_ITD_PARAMS を参照してください。

このプロパティ セットに含まれるプロパティは 1 つだけです。

KSPROPERTY_ITD3D_PARAMS