WDM オーディオ ドライバーの基本機能

Microsoft Windows Driver Model (WDM) のオーディオ ドライバーには、次の機能があります。

• ドライバーは、すべての種類の入力ストリームと出力ストリーム、およびサポートできるストリームの種類それぞれのインスタンスの数を公開します。 ドライバーは、ピン ファクトリのセットと、各ファクトリがインスタンス化できるピンの数の形式でこの情報を提供します。 たとえば、単純なオーディオ デバイスでは、1 つの PCM オーディオ ストリームを入力し、1 つの PCM オーディオ ストリームを出力できます。 このデバイスのフィルターには、入力ストリーム用と出力ストリーム用の 2 つのピン ファクトリが含まれており、各ピン ファクトリは 1 つのピン インスタンスのみをサポートします。 アダプター カードにこれらのデバイスが 1 つしか含まれていない場合、アダプター ドライバーは、これらの機能を備えたフィルターの 1 つのインスタンスのみを含むフィルター ファクトリを提供します。

• ドライバーは、1 つ以上のプロパティ セットをサポートしています。 たとえば、すべてのオーディオ ドライバーで KSPROPSETID_Audio をサポートする必要がありますが、一部のオーディオ ドライバーでは追加のプロパティ セットもサポートされている場合があります。 ドライバーのクライアントは、プロパティ要求を使用して、フィルターの機能を検出し、フィルターの構成可能な設定を変更します。

• 必要に応じて、ドライバーはハードウェア クロックをサポートします。 ストリームが同じ、または異なるハードウェア上の他のストリームと同期できるように、このクロックは読み取り可能で書き込み可能である必要があります。 詳細については、「KSPROPSETID_Clock」を参照してください。

• ドライバーは、必要に応じて、KSINTERFACE_STANDARD_STREAMING、KSINTERFACE_MEDIA_WAVE_QUEUED、KSINTERFACE_STANDARD_LOOPED_STREAMING などの他のメディア インターフェイスをサポートします。