次の方法で共有

チュートリアル: ボタンを使用してワークシートのテキスト ボックスにテキストを表示する

  • [アーティクル]

このチュートリアルでは、Microsoft Office Excel ワークシートでボタンとテキスト ボックスを使用する方法、および Visual Studio の Office 開発ツールを使用して Excel プロジェクトを作成する方法の基本について説明します。 完全なサンプルの結果を確認するには、「Office 開発のサンプルとチュートリアル」にある Excel コントロールのサンプルを参照してください。

適用対象: このトピックの情報は、Excel のドキュメントレベルのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。

このチュートリアルでは、次の作業を行う方法について説明します。

  • ワークシートにコントロールを追加する。

  • ボタンがクリックされたときに、テキスト ボックスにデータを設定する。

  • プロジェクトをテストする。

Note

次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。 これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。

前提条件

このチュートリアルを実行するには、次のコンポーネントが必要です。

プロジェクトを作成する

この手順では、Visual Studio を使って Excel ブック プロジェクトを作成します。

新しいプロジェクトを作成するには

  1. My Excel Button という名前で Excel ブック プロジェクトを作成します。 [新しいドキュメントを作成] が選択されていることを確認してください。 詳細については、「方法: Visual Studio で Office プロジェクトを作成する」を参照してください。

    Visual Studio によって、新しい Excel ブックがデザイナーで開かれ、My Excel Button プロジェクトがソリューション エクスプローラーに追加されます。

ワークシートにコントロールを追加する

このチュートリアルでは、最初のワークシートにボタンとテキスト ボックスが必要です。

ボタンとテキスト ボックスを追加するには

  1. My Excel Button.xlsx ブックが Visual Studio デザイナーで開かれ、Sheet1 が表示されていることを確認します。

  2. ツールボックスの [コモン コントロール] タブから、TextBox を Sheet1 にドラッグします。

  3. [表示] メニューから、[プロパティ ウィンドウ] を選択します。

  4. プロパティ ウィンドウのドロップダウン ボックスに [TextBox1] が表示されていることを確認し、このテキスト ボックスの [名前] プロパティを「displayText」に変更します。

  5. Button コントロールを Sheet1 にドラッグし、次のプロパティを変更します。

    プロパティ 値
    名前 insertText
    テキスト テキストを挿入

    次は、ボタンがクリックされたときに実行されるコードを記述します。

ボタンがクリックされたときにテキスト ボックスにデータを設定する

ユーザーがボタンをクリックするたびに、テキスト ボックスに "Hello World!" が追加されます。

ボタンがクリックされたときにテキスト ボックスに書き込むには

  1. ソリューション エクスプローラーで [Sheet1] を右クリックし、ショートカット メニューの [コードの表示] をクリックします。

  2. ボタンの Click イベント ハンドラーに次のコードを追加します。

    private void insertText_Click(object sender, EventArgs e)
{
    this.displayText.Text += "Hello World! ";
}

  3. C# では、次に示すように、イベント ハンドラーを Startup イベントに追加する必要があります。 イベント ハンドラーの作成方法について詳しくは、「方法: Office プロジェクトでイベント ハンドラーを作成する」をご覧ください。

    this.insertText.Click += new EventHandler(insertText_Click);

アプリケーションをテストする

これで、ブックをテストできるようになりました。ボタンをクリックした時に、メッセージ "Hello World!" がテキスト ボックスに表示されることを確認します。

ブックをテストするには

  1. F5 キーを押してプロジェクトを実行します。

  2. ボタンをクリックします。

  3. テキスト ボックスに "Hello World!" と表示されることを確認します。

次のステップ

このチュートリアルでは、Excel ワークシートでボタンとテキスト ボックスを使用する際の基本事項について説明しました。 ここでは、次の作業を行います。

関連するコンテンツ