データベースからのデータをドキュメントに設定する
Microsoft Office のドキュメント レベルのプロジェクトでは、Windows フォーム プロジェクトでデータにアクセスする場合と同じようにデータにアクセスできます。 同じツールとコードを使用してデータベースからソリューションにデータを読み込むことができ、Windows フォーム コントロールを使用してデータを表示できます。
また、ホスト コントロールを使用してデータを表示することもできます。 ホスト コントロールは、イベントおよびデータ バインディングの機能が強化された Microsoft Office Word のネイティブ オブジェクトです。 詳細については、「ホスト項目とホスト コントロールの概要」を参照してください。
適用対象: このトピックの情報は、Word のドキュメント レベルのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。
次の例は、デザイナーを使用してドキュメント レベルのプロジェクトにデータ バインド コントロールを追加する方法を示しています。 実行時に VSTO アドイン プロジェクトのデータバインド コントロールを追加する方法の例については、「チュートリアル: VSTO アドイン プロジェクトでの単純データ バインディング」を参照してください。
関連するビデオデモについては、「Visual Studio Tools for the Office システムを使用して Word 2007 コンテンツ コントロールにデータをバインドする (3.0)」を参照してください。
デザイン時にドキュメントにコントロールを追加する
データベースからドキュメントにデータを読み込むには
Visual Studio で Word のドキュメント レベルのプロジェクトを開き、ドキュメントをデザイナーで開きます。
[データ ソース] ウィンドウを開き、データベースからデータ ソースを作成します。 詳細については、「新しい接続を追加する」を参照してください。
目的のフィールドを [データ ソース] ウィンドウからドキュメントにドラッグします。
コンテンツ コントロールが文書に追加されます。 コンテンツ コントロールの種類は、選択したフィールドのデータ型によって異なります。 詳細については、「コンテンツ コントロール」を参照してください。
別のコントロールを追加するには、[データ ソース] ウィンドウでデータ フィールドを選択し、ドロップダウン リストで別のコントロールを選択します。
プロジェクト内のオブジェクト
プロジェクトには、コントロールに加えて、データに関連する以下のオブジェクトも自動的に追加されます。
データベース内の接続したデータ テーブルをカプセル化する型指定されたデータセット。 詳細については、「Visual Studio のデータセット ツール」を参照してください。
コントロールを型指定されたデータセットに接続する BindingSource。 詳しくは、「BindingSource コンポーネントの概要」をご覧ください。
型指定されたデータセットをデータベースに接続する TableAdapter。 詳細については、「TableAdapter の作成および構成」を参照してください。
データセット内の複数のテーブル アダプターを調整することによって階層更新を可能にするために使用される TableAdapterManager。 詳細については、「階層更新」と TableAdapterManager のリファレンスに関するページを参照してください。
プロジェクトを実行すると、データ ソースの先頭のレコードがコントロールに表示されます。 BindingSource を使用すると、ユーザーがレコードをスクロールできるようになります。
レコードをスクロールするには
- MoveNext や MovePrevious など、BindingSource のメソッドを使用します。
型指定されたデータセットやデータベースに更新を送信する方法の詳細については、「方法 : ホスト コントロールからのデータでデータ ソースを更新する」を参照してください。