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カスタム ドキュメント プロパティの概要

ドキュメント レベルのプロジェクトをビルドすると、Visual Studio によって AssemblyLocation と AssemblyName という 2 つのカスタム プロパティがプロジェクト内のドキュメントに追加されます。 ユーザーがドキュメントを開くと、Microsoft Office アプリケーションによって、これらのカスタム ドキュメント プロパティがチェックされます。 ドキュメントに存在する場合、アプリケーションは Visual Studio Tools for Office ランタイムを読み込み、カスタマイズを開始します。 詳細については、「Visual Studio での Office ソリューションのアーキテクチャ」を参照してください。

適用対象: このトピックの情報は、Excel および Word のドキュメント レベルのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。

_Assemblyname

このプロパティには、Visual Studio Tools for Office ランタイムの Office ソリューション ローダー コンポーネント内のインターフェイスの CLSID が含まれています。 CLSID 値は、4E3C66D5-58D4-491E-A7D4-64AF99AF6E8B です。 この値は変更しないでください。

_AssemblyLocation

このプロパティには、カスタマイズ用の配置マニフェストに関する詳細を示す文字列が含まれています。 マニフェストの詳細については、「Office ソリューションでのアプリケーション マニフェストと配置マニフェスト」を参照してください。

_Assemblylocation プロパティ値の形式は、ソリューションがどのようにデプロイされるかによって異なります:

  • ソリューションが Web サイト、UNC パス、あるいは CD または USB ドライブからインストールされるように発行されている場合、_AssemblyLocation プロパティの形式は DeploymentManifestPath|SolutionID になります。 次の文字列は一例です。

    file://deployserver/MyShare/ExcelWorkbook1.vsto|74744e4b-e4d6-41eb-84f7-ad20346fe2d9

  • ソリューションを Visual Studio から実行またはデバッグしている場合、_AssemblyLocation プロパティの形式は DeploymentManifestName|SolutionID|vstolocal になります。 次の文字列は一例です。

    ExcelWorkbook1.vsto|74744e4b-e4d6-41eb-84f7-ad20346fe2d9|vstolocal

    SolutionID は、Visual Studio Tools for Office ランタイムが、ソリューションを識別するために使う GUID です。 SolutionID は、プロジェクトをビルドしたときに自動的に生成されます。 vstolocal の項は、アセンブリはドキュメントと同じフォルダーから読み込まれるべきであることを Visual Studio Tools for Office ランタイムに知らせるものです。