Shell コマンド
Visual Studio 内から実行可能プログラムを起動します。
構文
Tools.Shell [/command] [/output] [/dir:folder] path [args]
引数
path
必須。 実行するファイルまたは開くドキュメントのパスとファイル名。 指定したファイルが、PATH 環境変数のディレクトリのいずれにもない場合は、完全パスが必要です。
args
省略可能。 呼び出されるプログラムに渡す引数。
スイッチ
/commandwindow、/command、/c または /cmd
省略可能。 実行可能ファイルの出力が [コマンド] ウィンドウに表示されるように指定します。
/dir:folder
または /d: folder
省略可能。 プログラムの実行時に作業ディレクトリが設定されるように指定します。
/outputwindow、/output、/out、または /o
省略可能。 実行可能ファイルの出力が [出力] ウィンドウに表示されるように指定します。
解説
/dir、/o、/c の各スイッチは、Tools.Shell
の直後に指定する必要があります。 実行可能ファイルの名前の後に指定した内容は、その実行可能ファイルにコマンド ライン引数として渡されます。
定義済みの Shell
エイリアスは、Tools.Shell
の代わりに使用できます。
注意
path
引数でディレクトリ パスとファイル名を指定する場合は、次のように、リテラル二重引用符 (""") でパス名全体を囲む必要があります。
Tools.Shell """C:\Program Files\SomeFile.exe"""
3 つの二重引用符 (""") の各セットは、Shell
プロセッサによって、1 つの二重引用符として解釈されます。 そのため、上の例では実際には次のパス文字列を Shell
コマンドに渡します。
"C:\Program Files\SomeFile.exe"
注意
パス文字列をリテラル二重引用符 (""") で囲まなかった場合、Windows では、文字列のうち最初の空白までの部分のみが使用されます。 たとえば、上記のパス文字列を引用符で適切に囲まなかった場合、Windows では、C:\ ルート ディレクトリにある "Program" というファイルが検索されます。 C:\Program.exe という実行可能ファイルが実際は使用可能な場合、不正改ざんによってインストールされたファイルであっても、Windows では目的の "c:\Program Files\SomeFile.exe" プログラムではなく、そのプログラムの実行が試行されます。
例
次のコマンドでは xcopy.exe を使用して、ファイル MyText.txt
を Text
フォルダーにコピーします。 xcopy.exe からの出力は、コマンド ウィンドウと [出力] ウィンドウの両方に表示されます。
>Tools.Shell /o /c xcopy.exe c:\MyText.txt c:\Text\MyText.txt