Visual Studio 2015 SDK でのソース管理の新機能
Visual Studio SDK では、ソース管理 VSPackage を実装することによって、緊密に統合されたソース管理ソリューションを提供できます。 このセクションでは、ソース管理 VSPackage の機能について説明した後、その実装手順の概要について説明しますします。
ソース管理 VSPackage
Visual Studio では、2 種類のソース管理ソリューションをサポートしています。 すべてのバージョンの Visual Studio で、ソース管理プラグイン API ベースのプラグインを引き続き統合できます。 また、高レベルの複雑さと自律性を必要とするソース管理ソリューションに適した、緊密に統合された Visual Studio SDK パスを提供する、ソース管理のための VSPackage を作成することもできます。
VSPackage を使用すると、ほぼすべての種類の機能を Visual Studio に追加できます。 ソース管理 VSPackage は、ユーザーに表示される UI からソース管理システムとのバックエンド通信まで、Visual Studio の完全なソース管理機能を提供します。
ソース管理 VSPackage の実装には、"オール オア ナッシング" の戦略が要求されます。 ソース管理 VSPackage の作成者は、ソース管理機能全体だけでなく、Visual Studio と正常に統合するためにすべてのパッケージに必要なインターフェイスをカバーするために、多数のソース管理インターフェイスと新しい UI 要素 (ダイアログ ボックス、メニュー、ツール バー) の実装に多大な労力を投資する必要があります。
次の手順は、ソース管理パッケージを実装するために必要な作業の一般的な概要を示しています。 詳細については、ソース管理 VSPackage の作成に関するページを参照してください。
プライベート ソース管理サービスを提供する VSPackage を作成します。
Visual Studio によって提供されるソース管理関連のサービスにインターフェイス (IVsQueryEditQuerySave2 や IVsSccProvider インターフェイスなど) を実装します。
ソース管理 VSPackage を登録します。
すべてのソース管理 UI (メニュー項目、ダイアログ ボックス、ツール バー、コンテキスト メニューなど) を実装します。
ソース管理関連のすべてのイベントが、アクティブであり、かつ VSPackage によって処理される必要があるときにソース管理 VSPackage に渡されます。
ソース管理 VSPackage では、IVsSolutionEvents3 インターフェイスを実装するイベントや (IVsTrackProjectDocuments2 インターフェイスによって実装される) TPD (Track Project Document) イベントなどのイベントをリッスンし、必要なアクションを実行する必要があります。