IDebugPendingBreakpoint2
このインターフェイスは、コードの場所にバインドする準備ができているブレークポイントを表します。
構文
IDebugPendingBreakpoint2 : IUnknown
実装側の注意
デバッグ エンジン (DE) では、ブレークポイントのサポートの一環としてこのインターフェイスが実装されます。
呼び出し元に関する注意事項
CreatePendingBreakpoint を呼び出すと、IDebugBreakpointRequest2 インターフェイスから保留中のブレークポイントが作成されます。 Bind を呼び出すと、プログラム内のバインドされたブレークポイントを表す IDebugBreakpoint2
インターフェイスが作成されます。
Vtable 順序のメソッド
次の表に、IDebugPendingBreakpoint2
のメソッドを示します。
メソッド | 説明 |
---|---|
CanBind | この保留中のブレークポイントをコードの場所にバインドできるかどうかを判断します。 |
Bind | この保留中のブレークポイントを 1 つまたは複数のコードの場所にバインドします。 |
GetState | この保留中のブレークポイントの状態を取得します。 |
GetBreakpointRequest | この保留中のブレークポイントを作成するために使用されたブレークポイント要求を取得します。 |
Virtualize | この保留中のブレークポイントの仮想化状態を切り替えます。 |
有効にする | この保留中のブレークポイントの有効化状態を切り替えます。 |
SetCondition | この保留中のブレークポイントに関連付けられる条件を設定または変更します。 |
SetPassCount | この保留中のブレークポイントに関連付けられるパス カウントを設定または変更します。 |
EnumBoundBreakpoints | この保留中のブレークポイントからバインドされているすべてのブレークポイントを列挙します。 |
EnumErrorBreakpoints | この保留中のブレークポイントが原因で発生したすべてのエラー ブレークポイントを列挙します。 |
削除 | この保留中のブレークポイントと、そこからバインドされているすべてのブレークポイントを削除します。 |
解説
IDebugPendingBreakpoint2
は、1 つまたは複数のプログラムに適用できるコードにブレークポイントをバインドするために必要なすべての情報のプロバイダーと考えることができます。
保留中のブレークポイントによって、複数のバインドされたブレークポイントが生成される可能性があります。 たとえば、C++ スタイルのテンプレート内のブレークポイントによって、そのテンプレートの一意のインスタンスごとにバインドされたブレークポイントが生成される場合があります。
要件
ヘッダー: msdbg.h
名前空間: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop
アセンブリ: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop.dll