IDebugExpressionContext2
このインターフェイスは、式の評価のコンテキストを表します。
構文
IDebugExpressionContext2 : IUnknown
実装側の注意
デバッグ エンジン (DE) は、式を評価できるコンテキストを表すために、このインターフェイスを実装します。
呼び出し元に関する注意事項
GetExpressionContext の呼び出しで、このインターフェイスを返します。 このインターフェイスには、デバッグ中のプログラムが一時停止され、スタック フレームが使用可能な場合にのみアクセスできます。
Vtable 順序のメソッド
次の表に、IDebugExpressionContext2 のメソッドを示します。
| メソッド | 説明 |
|---|---|
| GetName | 評価コンテキストの名前を取得します。 |
| ParseText | 評価のためにテキストベースの式を解析します。 |
解説
評価コンテキストは、式の評価を実行するためのスコープと考えることができます。
プログラムが停止されると、セッション デバッグ マネージャー (SDM) は、EnumFrameInfo の呼び出しによって DE からスタック フレームを取得します。 次に、SDM は、GetExpressionContext を呼び出して、IDebugExpressionContext2 インターフェイスを取得します。 この後に ParseText を呼び出して、評価の準備ができている解析済みの式を表す IDebugExpression2 インターフェイスを作成します。
要件
ヘッダー: msdbg.h
名前空間: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop
アセンブリ: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop.dll