Visual Basic デバッグ構成のプロジェクト設定

[アーティクル]
05/08/2023

「デバッグ構成とリリース構成」で説明されているように、Visual Basic のデバッグ構成に対するプロジェクト設定は [プロパティページ] ウィンドウで変更できます。次の表は、[プロパティページ] ウィンドウのデバッガー関連の設定の場所を示しています。

警告

このトピックは UWP アプリには適用されません。「デバッグセッションの開始 (VB、C#、C++、および XAML)」を参照してください。

[デバッグ] タブ

設定	説明
構成	アプリケーションをコンパイルするためのモードを設定します。 [Active (Debug)]\(アクティブ (デバッグ)\)、[デバッグ]、[リリース]、[すべての構成] から選択します。
開始動作	[デバッグ] メニューの [開始] を選択したときに発生するアクションを指定します。 - 既定値は [プロジェクトの開始] で、デバッグのスタートアッププロジェクトを起動します。 - [外部プログラムの開始] では、Visual Studio プロジェクトに含まれないプログラムを起動してアタッチできます。詳細については、実行中のプロセスへのアタッチに関するページを参照してください。 - [ブラウザーを開始時に使用する URL] は、Web アプリケーションのデバッグを有効にします。
コマンドライン引数	デバッグするプログラムのコマンドライン引数を指定します。コマンド名は、[外部プログラムの開始] に指定されたプログラム名です。 [開始動作] を [URL の開始] に設定した場合、コマンドライン引数は無視されます。
作業ディレクトリ	デバッグするプログラムの作業ディレクトリを指定します。 Visual Basic では、作業ディレクトリはアプリケーションが起動されるディレクトリです。既定の作業ディレクトリは、現在の構成に応じて、\bin\Debug または \bin\Release です。
リモートコンピューターの使用	このチェックボックスがオンの場合、リモートデバッグは有効です。テキストボックスには、デバッグ用にアプリケーションを実行するリモートコンピューターの名前または Msvsmon サーバー名を入力できます。リモートコンピューター上の EXE ファイルの場所は、[ビルド] タブの [出力パス] プロパティで指定します。また、EXE ファイルがリモートコンピューターの共有ディレクトリにあることも必要です。
Unmanaged code debugging (アンマネージドコードデバッグ)	マネージドアプリケーションからネイティブ (アンマネージド) Win32 コードの呼び出しをデバッグできます。これは、Visual C++ プロジェクトで [デバッガーのタイプ] に [混合] を選択するのと同じ効果があります。
SQL Server デバッグ	SQL Server データベースオブジェクトのデバッグを許可します。

[コンパイル] タブ : [詳細コンパイルオプション] ボタンをクリックします。

設定	説明
最適化を有効にする	このオプションはオフにしておくことをお勧めします。最適化を有効にすると、Visual Studio に表示されるソースコードとは異なるコードが実行されるため、デバッグが困難になります。コードが最適化されている場合、"マイコードのみ" でデバッグするときに、既定でシンボルが読み込まれません。
デバッグ情報を作成	既定で、デバッグバージョンとリリースバージョンの両方に定義されます。この設定 (/debug コンパイラオプションに相当します) に基づいて、ビルド時にデバッグ情報が作成されます。デバッガーでは、この情報を使って変数名やその他の情報を見やすい形式でデバッグ時に表示します。この情報を設定せずにプログラムをコンパイルすると、デバッガーの機能は制限されます。詳細については、「/debug」を参照してください。
定数 DEBUG の定義	このシンボルを定義すると、Debug クラスの出力関数の条件付きコンパイルが可能になります。このシンボルを定義すると、Debug クラスのメソッドは出力ウィンドウに出力を生成します。このシンボルを定義しない場合、Debug クラスのメソッドはコンパイルされず、出力も生成されません。このシンボルは、デバッグバージョンに定義します。リリースバージョンには定義しません。リリースバージョンにこのシンボルを定義すると、不要なコードのためにプログラムの実行速度が低下します。
定数 TRACE の定義	このシンボルを定義すると、Trace クラスの出力関数の条件付きコンパイルが可能になります。このシンボルを定義すると、Trace クラスのメソッドは出力ウィンドウに出力を生成します。このシンボルを定義しない場合、Trace クラスのメソッドはコンパイルされず、出力も生成されません。このシンボルは、既定で、デバッグバージョンとリリースバージョンの両方に定義されます。

関連項目

デバッガーの設定と準備