命令型の開発と宣言型の開発の違い
前の推奨ラーニング パスを完了したら、Power Apps の基礎がしっかりと身についているはずです。 このラーニング パスでは、Power Apps でサポートされている高度な概念をいくつか学習します。
このモジュールに含まれる概念の一部はかなり開発者向けに思われるかもしれませんが、心配ありません。 その目標は、いくつかの概念を理解し、応用することでより良いアプリを作成することにあります。
命令型と宣言型の違い
開発には、命令型と宣言型の主な 2 つの方法があります。 命令型の開発では、いかにして目標を達成するかが焦点となります。 宣言型の場合、結果を得ることに焦点が置かれます。 命令型の場合、プロセスのあらゆる手順を制御できるので柔軟性が高くなりますが、コードが多くなり、より複雑になります。 宣言型の方がはるかにシンプルかつ扱いやすくなりますが、完全な制御が必要でもそれができない場合があります。
命令型
命令型のプログラミングは昼食のサンドイッチを思い浮かべると簡単に理解できます。 命令型プログラミングでは、"コード" 内でサンドイッチを作ることが中心となります。 台所に行って材料をとり、サンドイッチを作り、ユーザーに送ります。 手順にはたくさんの時間をかけますが、具体的な機能はすべて自分の思いどおりに作ることができます。 トマトなしをご希望ですか。 ご安心ください。 以下のプログラミング言語は完全に架空ですが、命令型のコードはこのようなものになります。
Function Create Sandwich
{ Go to kitchen;
Get ingredients;
Remove tomato;
Assemble sandwich;}
Function Send Sandwich
{ Destination Mouth;}
ご覧のとおり、プロセスにはたくさんの手順がありますが、お望みのサンドイッチが手に入ります。 C# やその他の人気プログラミング言語がこのような手法になっています。 焦点はデータをプッシュすることにあります。
宣言型
宣言型プログラミングでも同じシナリオを使います。昼食のサンドイッチを思い浮かべてください。 命令型との違いは、サンドイッチの作り方ではなく、サンドイッチを作ることに焦点が置かれることです。 命令型よりずっと単純になりますが、トマトの問題が発生することもあります。 サンドイッチを手に入れるための関数でトマトなしを選択できない場合、残念ながらトマト入りのサンドイッチが与えられます。 コードは次のように単純になります。
GetSandwich(Kitchen, Mouth)
この架空の関数は 2 つの入力値を受け取ります。サンドイッチを手に入れる場所とサンドイッチを送る場所です。 トマトを取り除くオプションはありませんでした。 次のようにトマトなしのオプションを追加するかどうかは GetSandwich 関数の作成者次第になります。
GetSandwich(Kitchen, Mouth, {Tomato: false})
Excel のようなローコード ツールでは、この開発手法を使用します。 焦点はデータを引き出すことにあります。
Power Apps は命令型と宣言型の両方の方法論をサポートしています。
Power Apps には、命令型ロジックと宣言型ロジックの両方のための機能があります。 このトレーニング全体では、宣言型の数式に焦点を置いてきました。 このモジュールの残りの部分では、Power Apps における命令型の概念と方法論を中心に取り上げます。 Power Apps における命令型ロジックの主要コンポーネントは変数です。
次のユニットでは、各種変数と、命令型モードでそれらを使用する方法を取り上げます。