はじめに
データベースは、情報の保存と取得を行う場所として、期待を外さず優れた適応力を発揮することから、多くの高度な Web アプリケーションにとって不可欠の基本要件になっています。 たとえば、製品カタログを表示する Web アプリは、個々の製品の詳細情報、在庫レベル、価格、および類似製品の情報をデータベースから取得します。 PostgreSQL や SQL Server などのリレーショナル データベースは、このような構造化データに最適です。 NoSQL データベースは、非リレーショナル データを格納でき、データ スキーマに関するルールが緩いため、定型的でないデータを扱う場合に優れたソリューションです。
例として、Northern Mountains 小売店でのアプリ開発を考えてみてください。 現行のオンライン ストアは、.NET Aspire を使用し、カタログ データをローカルの SQLite データベースに格納しているとします。 また、顧客のショッピング カート情報の格納には、インメモリ Redis インスタンスを使用しているとします。 そこに、より堅牢で耐久性が高いデータベース テクノロジを採用したデータ格納のしくみを導入することになりました。
このモジュールでは、.NET Aspire から組み込みコンポーネントを使用して接続できる各種のデータベース システムについて説明します。 その後、リレーショナル データベースと非リレーショナル データベースについて、接続の構成方法とデータの格納方法を見ていきます。
学習の目的
このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。
- .NET Aspire から組み込みコンポーネントを使用して接続できる各種のデータベース システムについて説明する。
- .NET Aspire コンポーネントを使用し、PostgreSQL、MySQL、Microsoft SQL Server データベースに対してデータの読み出しと書き込みを行う。
- .NET Aspire コンポーネントを使用し、MongoDB データベースに対してデータの読み出しと書き込みを行う。
- .NET Aspire でのテストの基本を理解します。
- xUnit を使用してテスト プロジェクトを作成します。
- .NET Aspire プロジェクトのテストを記述して実行します。
- .NET Aspire テスト プロジェクト テンプレートを利用します。