Dataverse 検索
Microsoft Dataverse には、モデル駆動型アプリを使用するときにデータを検索するさまざまな方法が用意されています。
単一テーブルの検索
モデル駆動型アプリのビューでテーブルを表示するときは、列にフィルターを適用するか、"キーワードによるフィルター" 検索ボックスを使ってテーブルの行を検索します。 キーワードによるフィルター検索では、テーブルの簡易検索ビューで定義された検索条件列が使用されます。 検索時、ワイルドカードとしてアスタリスク (*) を使用しています。
高度な検索
モデル駆動型アプリの右上には高度な検索機能があり、この機能を使用すると、高度なフィルターを使ってテーブル内の行を検索できます。
カテゴリ別検索
以下のスクリーンショットに示すように、アプリの右上に虫眼鏡アイコンが表示されている場合、Dataverse 環境でカテゴリ別検索が有効になっています。
簡易検索ビューで定義された列を使って、最大 10 個のテーブルに対してカテゴリ別検索を実行します。 システム設定で、カテゴリ別検索に使用するテーブルを選択できます。
Dataverse 検索
Dataverse 検索では、包括的な検索結果が、1 つのリストで関連性の高い順にすばやく表示されます。これは、カテゴリ別検索を置き換えるものです。 Power Platform 管理センターから、環境で Dataverse 検索を有効にすることができます。
Dataverse 検索を有効にすると、環境内のすべてのモデル駆動型アプリの各ページ上部で、検索ボックスが常に利用可能になります。 ユーザーが新しい検索を開始すると、アプリに含まれる検索可能なテーブルから、探している情報をすばやく見つけることができます。 さらに、Dataverse 検索は、環境内のすべてのモデル駆動型アプリにおける既定かつ唯一のグローバル検索エクスペリエンスにもなります。
Dataverse 検索のメリットをいくつか以下に示します。
高速かつ正確な検索: 正確かつ高速な検索エクスペリエンスをモデル駆動型アプリに提供し、カテゴリ別検索よりもパフォーマンスが高くなります。
入力と同時に表示される結果の候補: 入力すると同時に、探している内容が検索され、上位の結果が表示されます。
一致率がより高い: テーブルの列の検索語句に含まれるいずれかの単語と一致するものが検索されます。 検索語句に含まれるすべての単語が 1 列内に見つかる必要がある簡易検索と比較して、ユーザー エクスペリエンスが向上します。
スマート: stream、streaming、streamed など、派生形を含む一致が検索されます。
Microsoft Dataverse でドキュメント全体を検索 : PDF、Microsoft Office ドキュメント、HTML、XML、ZIP、EML、プレーン テキスト、JSON ファイル形式など、Dataverse に保存されているドキュメント内のテキストの検索結果が含まれます。 さらに、メモや添付ファイル内のテキストも検索されます。
基になるデータの理解: Choice や Lookup などのデータ型が理解されるため、複数の検索語句が含まれる検索クエリを効果的に解釈することができます。
高度な検索の演算子: 検索語句で単純なブール演算子を使用し、目的の結果を取得するクエリを作成できます。
インテリジェンス: AI テクノロジが適用され、スペルミス、一般的な略語、同義語などの自然言語を解釈することで、高品質の結果が提供されます。
簡易検索ビューは、Dataverse 検索の構成に使用されるため、グローバル検索、簡易検索、ルックアップの検索動作を 1 か所で管理することができます。
注
Dataverse 検索の結果は、Microsoft Search にも表示されます。
検索インデックスの管理
検索インデックスでは、検索結果に表示されるテーブルが定義されます。 ソリューション内の概要タブから検索インデックスを管理することができます。
簡易検索ビューの "検索条件" 列では、Dataverse 検索インデックス内の検索可能なフィールドが定義されます。 1 行テキストや複数行テキスト、ルックアップ、オプション セットなどのテキスト フィールドが検索可能です。 他のすべてのデータ型の検索列は無視されます。 簡易検索ビューのビュー列では、一致した結果が返されたときにモデル駆動型アプリの検索結果ページに表示される列が定義されます。 簡易検索ビューのフィルター条件は、Dataverse 検索結果にも適用されます。