はじめに
Bicep コードを使用する場合、Git リポジトリのメイン ブランチが信頼できるソースとなります。 メイン ブランチにはチーム全体からの最新の変更が取り込まれ、通常は Azure 環境の状態が反映されます。
リポジトリのメイン ブランチにマージされる変更内容がレビューされることが重要です。 このモジュールでは、他のブランチや pull request のレビューを使って、メイン ブランチを保護する方法について説明します。
シナリオ例
お客様は、玩具の企業において Azure インフラストラクチャをデプロイおよび構成する責任を負うものとします。 チームは成長し続けているため、全員が行うすべての変更を追跡することがますます難しくなっています。
最近、新しいチーム メンバーが、リポジトリのメイン ブランチの重要な Bicep ファイルを誤って変更してしまいました。 その変更によって、組織の運用環境で問題が発生しました。 あなたは、チームと話し合い、マージされてデプロイされる前にコード変更のレビューを行うことを始めるときが来たと判断しました。
現在、Web サイトで注文が処理される方法に変更を加える必要があります。 顧客が玩具を注文するたびに Web サイトがメッセージを投稿できるように、メッセージ キューを追加する必要があります。 別のチームが構築したバックエンド システムによって、これらのメッセージが取得され、後で注文が処理されます。 その別のチームの準備が整うまでは、キューへのメッセージの送信を開始しないようにする必要があります。
あなたは、これが新しいプロセスを試す絶好の機会であると判断しました。 pull request を使用して、Bicep の変更がマージされる方法を制御します。 コードは、作成者が作成し、レビュー担当者がレビューした後、Azure にデプロイされる前に Git リポジトリにマージされます。
学習内容
このモジュールでは、pull request を通じて変更制御プロセスを強制することによって、メイン ブランチでコードを保護する方法について説明します。 ブランチ戦略と、適切なプロセスに従わない限りチームがメイン ブランチに変更を加えられないようにする方法について学習します。 また、pull request を使ってコードをレビューする方法についても学習します。
主な目標
このモジュールを完了すると、独自の Bicep コードに対してブランチ戦略を使用できるようになります。 また、pull request を作成、レビュー、マージする方法もわかります。 Bicep コードの pull request をレビューする際に調べるべき重要な要素について理解します。