プロジェクトでの役割

完了

Dynamics 365 プロジェクトでは、コンサルタントは信頼できるアドバイザー役を担います。 コンサルタントは、ビジネスとテクノロジをつなぐ代弁者として、優れた知識とスキルを兼ね備えています。 また、ユーザーをサポートする立場にいます。 さらに、構築チームに積極的に参加し、収集や文書化をサポートしてきた要件を基にシステムのカスタマイズも行います。 Dynamics 365 アプリケーションはビジネス アプリケーションであるため、プロジェクトに取り組むときは常にビジネス ニーズを念頭に置いておく必要があります。

技術的任務は多い可能性がありますが、与えられたプロジェクトでそれらすべてを行うことはないでしょう。 プロジェクトの経験を積んでいくうちに、興味があり、得意とするスキルをいくつか見つけることができます。 最終的には、そのようなスキルに関連したタスクを実施するための専門的な知識や能力を身に付けることができるでしょう。

別のモジュールでプロジェクト フェーズに関する詳細を学習しますが、通常、参加者はソリューションの一部の計画や実装を行うことになります。

計画

計画フェーズでは、関係者やシニア チーム メンバーと会い、顧客とそのビジネス ニーズを詳しく理解して、ソリューションの計画を開始します。 プロジェクトで採用する方法論によっては、ある程度の計画と構築を行った後で、さらに計画や構築を行っていくというサイクルに入る場合があります。 業務コンサルタントが計画に参加する一方で、ソリューション アーキテクトなどのシニア リソースが、構築する必要がある正確な要件について最終的な決定を下すことになります。

要件の収集プロセスには、多くの不確定要素が含まれます。 プロジェクトやチームの規模によっては、さまざまな会議への参加が必要になる場合があります。

顧客のビジネス ニーズを理解し、そのプロセスの特定、定義、文書化をサポートする必要があります。 顧客の話を注意深く聞いて、顧客自身が認識していない可能性のあるプロセスを引き出します。 テクノロジの可能性とビジネス ニーズを把握し、理解しているからこそ、このタスクを達成できるのです。

抽象的なビジネス ニーズを機能的、技術的、設計的な観点で文書化することは、多くの場合、コンサルタントが行います。 前述したようにコンサルタントは、ビジネスとテクノロジを結ぶ架け橋となるのに他に類を見ないほど適任であり、これらのタスクを行うことができます。

実装

実装フェーズでは、計画してきたソリューションをチームが構築します。 Business Applications のプロフェッショナルとして、コンサルタントは、ソリューションの構築で必要となる直接的な構成やカスタマイズの大部分を行うのに最適でしょう。

このフェーズでは、マップされたビジネス プロセスの構築、レポートやビジュアル化の作成、アプリの作成、データ モデルの作成、セキュリティ ロールやアクセスの設定、自動化の構築などを行うことが考えられます。

また、実装フェーズの一部として、テスト、ユーザー トレーニング、関係者とのコミュニケーションに参加する場合があります。