エンティティの使用
コパイロットの会話では、自然言語の理解を利用して、ユーザーが会話ウィンドウに入力した内容に基づいて、ユーザーの意図を特定します。 たとえば、ギフト カードを使用しようとしましたが、うまくいきませんというテキストを入力したとします。 この場合、正確なフレーズがトリガー フレーズに記載されていなくても、自然言語の理解がギフト カードが使えないことに関連したトピックであることを特定して、ユーザーを転送します。
自然言語の理解の鍵は、ユーザー ダイアログで使用されているエンティティを識別することです。 エンティティを、電話番号、郵便番号、市町村、個人名など、特定の種類の項目を表す情報の単位として考えてみます。
Microsoft Copilot Studio には、すぐに使用できる事前構築済みの一連のエンティティが含まれます。 これらのエンティティは、年齢、色、数字、名前などの実際のダイアログで最もよく使用される情報の一部を表します。 エンティティによって与えられる知識により、コパイロットは、関連する情報をユーザー入力から認識し、後で使用できるように保存できます。
構築済みのエンティティ "市区町村" を使用します。 他の構築済みエンティティと同様に、"市区町村" には [エンティティ] タブからアクセスできます。エンティティを調べる際には、説明とその使い方を確認できます。
たとえば、ユーザーが 当社の本社はシアトルにある と入力した場合、コパイロットはこの市区町村エンティティを使用することで、シアトル が 市区町村タイプ の情報を表していると理解します。 コパイロットがこのエンティティを抽出して変数に保存する際には、周囲の情報がテキストであったにもかかわらず、"シアトル" を市区町村として保存します。
トピックに質問ノードを挿入するときに、質問の識別セクションにエンティティを使用できます。 以下の例では、ユーザーがどの市区町村に住んでいるかを尋ねています。 識別フィールドを "市区町村" に設定すると、コパイロットは入力されたテキストからユーザーの市区町村を抽出します。
ユーザーの市区町村は、後でトピックや会話で使用できる UserCity と呼ばれる変数に格納されます。 変数の詳細については、後でさらに詳しく説明します。
事前に作成された使用可能なエンティティについて調べたので、ここでは必要に応じて独自のカスタム エンティティを作成する方法を検討します。