ビジュアル計算について理解する
ビジュアル計算は、計算を Power BI レポートに追加するための簡単な手段です。 ビジュアル計算は、ビジュアル上で視覚的に定義される DAX 計算です。 メジャーと比較すると、必要な DAX の記述、理解、維持は簡単です。
ビジュアル計算は、テーブル、棒グラフ、またはマトリックスなどのビジュアルで定義されます。 これらは、組織で一般的に使用される計算に簡単に使用できる関数を提供します。
ビジュアル計算の作成中に、モデルの複雑さについて心配する必要はありません。 ビジュアルにあるものを操作するだけで、作業を簡単に理解し、確認できます。
ビジュアル計算は、列、メジャー、または他のビジュアル計算を含む、ビジュアル内のすべてのデータを参照できます。 この機能により、セマンティック モデルの複雑さが排除され、計算をレポートに追加するプロセスが簡素化されます。 ビジュアル計算を使用すると、集計や移動平均などの一般的なビジネス計算を実行できます。
ビジュアル計算を使用するメリット
ビジュアル計算での DAX の動作は他の計算オプションとは異なります。 式はモデルではなく、ビジュアル自体に格納されます。 つまり、ビジュアルにあるものだけを参照できます。 モデルにあるものを使用する必要がある場合は、それを最初にビジュアルに追加する必要があります。 このアプローチにより、フィルター コンテキストとモデルの複雑さが排除されるため、処理が簡素化されます。
ビジュアル計算は、計算列の単純なコンテキストと、メジャーからのオンデマンド計算の柔軟性を組み合わせたものです。 詳細なデータではなく、集計されたデータに対して操作を行うため、多くの場合、パフォーマンスが向上します。 新しいメジャーとビジュアル計算のどちらかを選択できる場合には、通常、ビジュアル計算のパフォーマンスが勝ります。
ビジュアル計算はビジュアルの一部であるため、ビジュアル構造を参照でき、さらなる柔軟さが得られます。
注意
ビジュアル計算がプレビューで提供されている間に、このセクションの制限は変更される場合があります。 ビジュアル計算の最新情報については、「考慮事項と制限」を参照してください。