演習 - Azure Resource Manager 変数を使用して式を格納する

5 分

この演習では、Azure ストレージアカウントの名前の式を Azure Resource Manager (ARM) テンプレート変数に格納します。次に、この変数を使って、作成するストレージアカウントの名前を指定します。

この演習では、Visual Studio Code 用 Azure Resource Manager ツールを使います。この拡張機能を Visual Studio Code にインストールしてください。

変数を追加する

ストレージアカウント名の式をテンプレート内の 1 か所に格納するための変数を追加します。

Visual Studio Code の azuredeploy.json ファイルで、変数ブロック "variables":{} の中かっこの間にカーソルを置き、Enter キーを押します。
中かっこ内に var を入力します。関連するスニペットの一覧が表示されます。 arm-variable を選択します。
変数セクションは次のコードのようになります。
```
"variables": {"variable1": "value"},
```
変数の名前を uniqueStorageName に変更し、値を "[toLower(concat(parameters('storagePrefix'),uniqueString(resourceGroup().id)))]" に変更します。変数セクションは次のコードのようになります。
```
"variables": {
    "uniqueStorageName": "[toLower(concat(parameters('storagePrefix'),uniqueString(resourceGroup().id)))]"
  },
```
式で、リテラル文字列の代わりに、storagePrefix パラメーターを使用していることに注意してください。それ以外については、この式は前のユニットで学習したものと同じです。
resources セクションで変数を使用します。 name: 属性と displayName 属性の値を、"[variables('uniqueStorageName')]" に変更します。

ファイル全体は次の例のようになります。

{
    "$schema": "https://schema.management.azure.com/schemas/2019-04-01/deploymentTemplate.json#",
    "contentVersion": "1.0.0.0",
    "parameters": {
       "storagePrefix": {
           "type": "string",
           "minLength": 3,
           "maxLength": 11
       },
        "storageSKU": {
            "type": "string",
            "defaultValue": "Standard_LRS",
            "allowedValues": [
                "Standard_LRS",
                "Standard_GRS",
                "Standard_RAGRS",
                "Standard_ZRS",
                "Premium_LRS",
                "Premium_ZRS",
                "Standard_GZRS",
                "Standard_RAGZRS"
            ]
        }
   },
    "functions": [],
    "variables": {
    "uniqueStorageName": "[toLower(concat(parameters('storagePrefix'),uniqueString(resourceGroup().id)))]"
  },
    "resources": [{
        "name": "[variables('uniqueStorageName')]",
        "type": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
        "apiVersion": "2019-06-01",
        "tags": {
            "displayName": "[variables('uniqueStorageName')]"
        },
        "location": "[resourceGroup().location]",
        "kind": "StorageV2",
        "sku": {
         "name": "[parameters('storageSKU')]"
       }
    }],
    "outputs": {}
}

必要に応じて、テンプレートをデプロイする

更新したテンプレートでは、デプロイされているリソースは何も変更されないので、このテンプレートをデプロイしても、Azure 環境は変更されません。

このテンプレートをデプロイして成功することを確認したい場合は、次の Azure CLI コマンドを使用します。前回のデプロイで使用したのと同じ storagePrefix パラメーター値を使用してください。

templateFile="azuredeploy.json"
today=$(date +"%d-%b-%Y")
DeploymentName="addVariable-"$today

az deployment group create \
  --name $DeploymentName \
  --template-file $templateFile \
  --parameters storagePrefix={your-Prefix}

このテンプレートをデプロイして成功することを確認したい場合は、次の Azure PowerShell コマンドを使用します。前回のデプロイで使用したのと同じ storagePrefix パラメーター値を使用してください。

$templateFile = "azuredeploy.json"
$today=Get-Date -Format "MM-dd-yyyy"
$deploymentName="addVariable-"+"$today"
New-AzResourceGroupDeployment `
  -Name $deploymentName `
  -TemplateFile $templateFile `
  -storagePrefix {your-Prefix}

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必要に応じて、テンプレートをデプロイする

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