はじめに
Mixed Reality ツールキット (MRTK) は、仮想現実 (VR) および拡張現実 (AR) 用の Mixed Reality エクスペリエンスを構築するためのクロスプラットフォームのツールキットです。 このツールキットには、Windows Mixed Reality の開発期間を短縮するために使用できる一連のコンポーネントと機能が用意されています。
たとえば、ユーザーがホログラフィック オブジェクトを移動、回転、スケーリングする機能を必要とする Mixed Reality エクスペリエンスを作成しているとします。 最初から始めて、そのような操作を可能にする独自のスクリプトを作成することもできますが、ホログラムに直接操作を追加し、制約を構成するワークフローは、特に構成するオブジェクトが複数ある場合、時間がかかる可能性があります。
このモジュールでは、Windows Mixed Reality 開発用に Unity を構成し、Mixed Reality ツールキット (MRTK) をプロジェクトにインポートします。 Mixed Reality ツールキットには ObjectManipulator スクリプトが含まれており、これをキューブに適用して手による直接操作を行うことができます。
このモジュールを終了すると、Windows Mixed Reality 開発用に構成された Unity プロジェクトを設定し、Mixed Reality ツールキットを使用して Mixed Reality 開発の期間を短縮することができるようになります。
このチュートリアルの完成した例については、こちらで確認できます。
学習の目的
- Windows Mixed Reality 開発用に Unity を構成する
- Mixed Reality ツールキット (MRTK) の Foundation パッケージを Unity にインポートする
- MRTK を Unity シーンに追加する
- 3 つの主要な MRTK 相互作用モデルを比較対照する
- ObjectManipulator を使用してホログラムを操作する
前提条件
- 正しいツールを使用して構成された Windows 10 または 11 PC
- Windows 10 SDK 10.0.18362.0 以降
- Unity 2021.3 以降がインストールされている (必ず Unity のバージョンとパッケージの既知の問題に関するページをチェックしてください)
- Mixed Reality Feature Tool
- Unity のインターフェイス、シーンの作成、パッケージのインポート、シーンへの GameObjects の追加に関する基本的な知識