演習 - コンテナーイメージをビルドする GitHub アクションを作成する

6 分

このユニットでは、次のタスクを行います。

ビルドパイプラインを実装する GitHub アクションを作成する。
クーポンサービスコードを変更してビルドワークフローをトリガーする。
ビルドワークフローの進行状況をリアルタイムで監視する。

ビルドアクションを作成する

この手順の YAML コードで、次の GitHub アクションが定義されます。

main ブランチでクーポンサービスのソースコードまたは単体テストに対してコミットがプッシュされたときにトリガーします。
ステップ固有の環境変数が定義されます。
Build and push image to ACR という名前の 1 つの "ジョブ" (同じワークフローランナーで実行される一連のステップ) があります。

重要

GitHub Actions やワークフローのトリガー条件やその他の成果物は、アプリと環境によって異なります。理解しやすいように、この例では細部が簡略化されています。すべてのマイクロサービスが 1 つのリポジトリで保持されるため、ビルドとデプロイ両方のワークフローの範囲は製品サービスの変更に限定されます。実際の運用シナリオでは、各マイクロサービスは独自の個別のリポジトリに保持されます。

GitHub Actions ビルドアクションを作成するには、次のステップを実行します。

GitHub でフォークされたリポジトリに移動し、[Actions] タブを選択します。
[Get started with GitHub Actions] ページで、[set up a workflow yourself] リンクを選択します。

次のページで、以下の YAML コードをエディターに貼り付けます。

name: Build and deploy an app to AKS

on:
  push:
    branches: ["main"]
  workflow_dispatch:

env:
  # Local environment variables used later in the workflow
  AZURE_CONTAINER_REGISTRY: 'name of your Azure Container Registry'
  CONTAINER_NAME: 'productservice'
  RESOURCE_GROUP: 'rg-eshop'
  CLUSTER_NAME: 'aks-eshop'
  DEPLOYMENT_MANIFEST_PATH: './product.yml'
  DOCKER_PATH: './DockerfileProducts.acr'

jobs:
  buildImage:
    permissions:
      contents: read
      id-token: write
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      # Checks out the repository this file is in
      - uses: actions/checkout@v3

      # Logs in with your Azure credentials stored in GitHub secrets
      - name: Azure login
        uses: azure/login@v1.4.6
        with:
          creds: '${{ secrets.AZURE_CREDENTIALS }}'

      # Builds and pushes an image up to your Azure Container Registry
      - name: Build and push image to ACR
        run: |
          az acr build --file ${{ env.DOCKER_PATH }} --image ${{ env.AZURE_CONTAINER_REGISTRY }}.azurecr.io/${{ env.CONTAINER_NAME }}:${{ github.sha }} --registry ${{ env.AZURE_CONTAINER_REGISTRY }} -g ${{ env.RESOURCE_GROUP }} .

Azure Container Registry の名前を、前のユニットで作成した ACR 名 (たとえば acseshop186748394 など) に置き換えます。

既定のワークフローの main.yml ファイル名を azure-kubernetes-service.yml に置き換えてから、[Commit changes] を選択します。
[Commit changes] 画面で、[Commit directly to the main branch]、[Commit changes] の順に選択します。

CI/CD パイプラインのビルドワークフローの作成が完了しました。
ターミナルで次のコマンドを実行して、ACR に保存されている製品サービスの現在のバージョンを表示します。
```
az acr repository show-tags -n AZURE_CONTAINER_REGISTRY --repository productservice --orderby time_desc --output table
```
AZURE_CONTAINER_REGISTRY を ACR の名前に置き換えると、次のような出力が表示されます。
```
Result
----------------------------------------
v1
```

ビルドをトリガーする

ビルドワークフローは、ワークフローファイルをコミットするとすぐに自動的にトリガーされます。ビルドを手動でトリガーすることもできます。

リポジトリで、[Actions] タブを選びます。
左側の [All workflows] で、Build and deploy an app to AKS ワークフローを選択し、[Run workflow] を選択します。

ビルドを監視する

ビルドのリアルタイムの進行状況を表示するには:

リポジトリで、[Actions] タブを選びます。
Build and deploy an app to AKS ワークフローに対して一覧表示されている最新のワークフロー実行を選択します。実行の名前は、前のステップで使用したコミットメッセージです。
buildImage ジョブを選択します。
数分待つと、ジョブのステップが正常に完了します。
ターミナルで、このコマンドをもう一度実行して、ACR に保存されている製品サービスのバージョンを表示します。
```
az acr repository show-tags -n AZURE_CONTAINER_REGISTRY --repository productservice --orderby time_desc --output table
```
GitHub ワークフローから ACR に新しいイメージバージョンが追加されたことを示す、次のような出力が表示されます。
```
Result
----------------------------------------
8c75edb7a349ec570bd4eac397015bc3c547186e
v1
```

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