はじめに
Bicep とコードとしてのインフラストラクチャの使用が成熟するにつれて、ファイルを管理するための体系的なプロセスを用意することがますます重要になります。 特に、同時に開発している複数のバージョンのファイルがある場合は、簡単に変更の追跡ができなくなります。
また、テンプレートを同僚と共有する方法を検討し、変更を追跡して伝達するプロセスがあることを確認する必要もあります。 さらに、パイプラインを使用して Bicep コードをデプロイする場合は、パイプラインからアクセスできるように、バージョン コントロール システムにテンプレートを保持することが不可欠です。
このモジュールでは、Git と呼ばれる人気のあるバージョン コントロール システムについて説明します。
シナリオ例
お客様は、玩具の企業において Azure インフラストラクチャをデプロイおよび構成する責任を負うものとします。 Bicep テンプレートを作成し、自分のコンピューターに保存しました。
そのような大規模なテンプレートのコレクションを構築するため、追跡することが困難になることがわかっています。 一部のテンプレートへの変更で実験し、ファイルの複数のコピーを取得しました。 さらに、休暇を取る前に変更を行って作業用テンプレートを誤って壊してしまい、変更した内容やその修正方法を思い出せなくなりました。
Bicep コードを管理するもっと優れた方法があるにちがいないと感じています。 まず、会社の Web サイトをデプロイする Bicep ファイルの使用方法の改善から取り掛かりたいと考えます。
学習内容
このモジュールでは、Git リポジトリを作成し、Bicep ファイルの一部をそれに追加します。 いくつかの重要な Git 機能を調査し、Bicep コードを作成する際に、それらがどのように役立つ可能性があるかを確認します。 また、GitHub と Azure Repos について、および Git リポジトリをこれらのいずれかのサービスに公開することで、チームと共同作業を行うことができるようにする方法についても説明します。
主な目標
このモジュールを終了すると、Bicep コードを使用する際にバージョン コントロールと Git の何が役立つかを理解できます。 Visual Studio Code の Git のサポートを使用して、ローカル Git リポジトリの初期化、ファイルのコミット、ブランチの作成、ブランチのマージを行うことができます。 最後に、Git リポジトリを GitHub または Azure Repos に公開できます。
[前提条件]
モジュールを含む基本的な Bicep テンプレートの作成について理解している必要があります。
モジュールの演習を進めるには、Visual Studio Code がローカルにインストールされている必要があります。