はじめに
管理プロセスを容易にするために、Kubernetes などのコンテナー管理プラットフォームを使用するのが一般的です。 あなたはドローン管理会社で働いているとします。 会社では、世界中の顧客にドローン追跡ソリューションを提供しています。
このソリューションは、マイクロサービスとして構築およびデプロイされ、いくつかの主要なアプリケーションが含まれています。
- Web フロント エンド: マップと追跡対象ドローンに関する情報を表示します。
- キャッシュ サービス: Web サイトに表示される、頻繁に要求される情報を格納します。
- RESTful API: GPS の位置やバッテリ充電レベルなどの状態に関するデータを送信するために、追跡対象ドローンにより使用されます。
- キュー: RESTful API によって収集された未処理のデータを保持します。
- データ処理サービス: キューからデータをフェッチして処理します。
- NoSQL データベース: Web サイトとデータ処理サービスからキャプチャされた、処理済みの追跡データとユーザー情報を格納します。
コンテナーは、マイクロサービス アーキテクチャに基づいたソフトウェアを開発する場合に適しています。 それらによりハードウェアが効率的に使用され、相互に影響を与えることなく同じホスト上で複数のインスタンスを同時に実行するセキュリティ機能が提供され、より多くのインスタンスがデプロイされてサービスをスケールアウトできるようになります。
標準のコンテナー管理ランタイムでは、個々のコンテナーの管理に重点が置かれています。 複数のコンテナーが連携する複雑なシステムをスケーリングする場合、このシナリオは困難になります。 次の点を考慮してください。
- 負荷分散の構成と保守
- ネットワーク接続
- デプロイ プロセスのオーケストレーション
あなたは、新しい顧客リージョンに迅速にデプロイを行い、顧客の需要に合わせて必要に応じてリソースをスケーリングするため、コンテナー化されたインスタンスを使用します。 これらの複雑でコンテナー化されたアプリケーションの開発、デプロイ、管理を簡略化するため、Kubernetes などのコンテナー オーケストレーション プラットフォームを使用しています。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを学習します。
- Kubernetes を使用してコンテナー オーケストレーションをサポートする方法。
- コントロール プレーンとノードの違い。
- Kubernetes が特定のワークロードに適したオーケストレーション プラットフォームであるかどうかを評価する。
前提条件
- マイクロサービス アーキテクチャの基本的な概念
- Docker コンテナーのしくみについての基本的な理解
- コマンド ライン インターフェイス (CLI) を使用したソフトウェアのインストール方法に関する基本的な知識