アクセシビリティの視点からゲームプレイにアプローチする
あなたは、アクセシビリティ対応のゲームを作成しようとしているが、どこから始めればよいかわからないチームのメンバーです。
このチームはゲーム開発を仕事としているので、ゲームのプレイ方法は知っていると推測されます。 チームでは、アクセシビリティに関して、幅広いプレーヤーを念頭に置いてこのプロセスを考える必要があります。
まず、評価を行います。
- ゲームがプレーヤーにどのように情報を提供するか。
- プレーヤーがこの情報をどのように解釈するか。
- プレーヤーがこの情報に基づいてどのようにゲームプレイを成功させるか。
このユニットでは、ゲームと障碍に関する基本的な概念について説明します。 また、アクセシビリティの文脈の中でゲームプレイのプロセスを評価する方法についても学習します。 特定のゲーム要素やメカニズムがアクセシビリティの低いエクスペリエンスをプレーヤーにもたらすかもしれないしくみを深く理解します。
ゲームをプレイする方法
次のビデオでは、ゲームと障碍についての基本的な概念を紹介します。 アクセシビリティの文脈の中で "ゲームのプレイ方法" という問題にアプローチする方法を紹介します。 このアプローチを理解すると、ゲームのアクセシビリティに関する取り組みを開始するために必要な基礎を固めるのに役立ちます。
1 人のために解決し、多くの人々に拡大適用する
視覚、音声、認知、入力に関するゲームのアクセシビリティの概念を確認する前に、"1 人のために解決し、多くの人々に拡大適用する" というインクルーシブ デザインの原則について理解を深めてください。
"1 人のために解決し、多くの人々に拡大適用する" とは、障碍を持つ方々に向けてアクセシビリティ対応のエクスペリエンスを作成する意図的なデザインの取り組みによって、多くの場合、誰にとっても広く有益な機能や設定が生み出されるという意味です。 たとえば、車椅子で利用できるアクセシビリティ対応の自動ドアは、多くの場合、次のような人も使用できます。
- 手がふさがっていてドアを開けられない人
- 衛生的な理由でドアの取っ手に触れたくない人
ゲームのアクセシビリティに関しては、特定のプレーヤー グループを対象としたオプションや機能が、多くの場合、すべてのプレーヤーにより優れたエクスペリエンスをもたらします。
たとえば、キャプションや字幕は、聴覚障碍のあるプレーヤーやろう者のプレーヤーに対してゲーム エクスペリエンスのアクセシビリティを高めることを目的としています。 これらは、気が散ってオーディオ キューを聞き逃しやすいプレーヤーにとっても役立つ場合があります。また、騒音環境にいるプレーヤーもこれらの機能から恩恵を受けられます。
このモジュール全体を通して視覚、音声、認知、入力に関するアクセシビリティの概念を学習していく際に、今後の取り組みが広範な効果をもたらすことに留意してください。