はじめに
あなたは、レクリエーション向けの潜水艦を設計および構築する企業である Adatum で、多くの製造用アプリケーションを担当しています。 現在、Adatum では、IaaS の仮想マシン (VM) 上で実行されるいくつかの 3 層アプリケーションを使用しています。 これらのアプリケーションは、さまざまな Azure 仮想ネットワークでホストされているオンプレミスのデータセンターから移行されました。
ここで、あなたは Azure Virtual Machine Scale Sets がパフォーマンスとコストの問題の解決に役立つかどうかを判断したいと考えています。
- 1 つのアプリケーションは、2 時間の間、プロセッサの負荷を定期的に超過します。 この間、アプリケーションは思うように動かず、応答しなくなります。 クライアント トラフィックが正常に戻ると、アプリケーションは通常どおり機能します。
- 別のアプリケーションは、金曜日の夜に定期的なトラフィックのスパイクがあり、水曜日の朝は落ち着いています。 需要の増減に対応できるように、必要なインスタンスが使用可能であることを確認したいと思っています。
- アプリケーションに、クライアントの負荷がいくらかかっても、スケールセットにデプロイされるインスタンスの数が 50 を超えないようにする必要があります。 これにより、コストを制御できます。
- 使用率にばらつきがなく、負荷分散が可能なアーキテクチャを持たない単一の仮想マシン上に 1 つのアプリケーションがあります。
- 1 つの VM 上に、限られた数のユーザーによって営業時間内しか使用されないアプリケーションが 1 つあります。
Azure Virtual Machine Scale Sets では、負荷分散が行われる VM のグループを作成して管理することができます。 需要または定義されたスケジュールに応じて、VM インスタンスの数を自動的に増減させることができます。
Virtual Machine Scale Sets により、アプリケーションで高可用性が実現され、多数の VM を一元的に管理、構成、更新できるようになります。 Virtual Machine Scale Sets を使用すると、コンピューティング、ビッグ データ、コンテナー ワークロードなどの分野で大規模なサービスを構築できます。
このモジュールでは、Azure Virtual Machine Scale Sets の概要、そのしくみ、また組織のソリューションとして Azure Virtual Machine Scale Sets を使用すべき場合について説明します。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- Azure Virtual Machine Scale Sets の概要と用意されている機能について学習します。
- Azure Virtual Machine Scale Sets が組織のニーズを満たしているかどうかを判断します。
- Virtual Machine Scale Sets の使用と個々のインスタンスのスケールアップの違いについて理解します。
前提条件
基本的なネットワークと仮想マシン コンピューティングの概念についての理解