Azure Arc の概要
このユニットでは、Azure Arc の基本と、その主な機能と利点について学習します。
Azure Arc の基本
ビジネス テクノロジは進化するにつれて、より複雑になります。 複数のアプリケーションが、オンプレミスのデータセンター、さまざまなパブリックおよびプライベート クラウド、エッジにまたがる、異なるハードウェアで実行される場合があります。 これらの異種環境を大規模に管理し、組織全体のセキュリティを強化し、開発者の機敏性を実現することが重要です。
Azure Arc では、複雑な分散型ハイブリッド環境の管理を簡素化するのに使用できる一連のテクノロジが提供されます。 Azure プラットフォームが拡張され、データセンター、エッジ、マルチクラウド環境で柔軟に実行できるアプリケーションとサービスを構築するのに役立ちます。
Azure Arc は、リソースがどこにあるかに関係なく、自動化、一元的な監視、包括的なセキュリティを実現し、クラウドファースト戦略を可能にするのに役立ちます。 同時に、Azure Arc では従来の IT ツールとプラクティスも引き続き使用できます。DevOps モデルに移行し、クラウド ネイティブのアーキテクチャと運用のパターンから最大限の利点を得られるためです。
Azure Arc アーキテクチャ
次の図は、Azure Arc がマルチクラウドとオンプレミスの Kubernetes 環境全体でどのように動作するかを示しています。
Azure 以外のリソースに対する Azure Arc のサポート
Azure Arc では、次のような、Azure の外部に存在する多くの種類のリソースに対する Azure 統合がサポートされています。
- Windows または Linux オペレーティング システムが実行されている Azure Arc 対応物理サーバーと仮想マシン (VM)。
- Azure Arc 対応サーバーで実行されている SQL Server インスタンス。
- さまざまな Kubernetes ディストリビューション用の Azure Arc 対応 Kubernetes。
- 仮想化されたワークロードとコンテナー化されたワークロードを含む Azure Stack HCI オンプロミス物理クラスター。
- Azure Stack HCI クラスターで実行されている AKS (AKS ハイブリッド)。
- Azure Arc 対応 Kubernetes クラスターで実行されている、Azure SQL Managed Instance などの Azure Arc 対応データ サービス。
Azure Arc 対応のシナリオの場合、Azure Arc ではローカルにインストールされたエージェントを使用して、ローカル リソースと Azure の間の論理接続を確立します。 この接続により、Azure 以外のリソースは、Azure リソース ID で表される独自の ID を備えたハイブリッド Azure リソースになります。
Azure 以外のリソースが Azure Arc を経由して接続された後、Azure を使用して、その構成と操作を管理および監視できます。 Azure 管理グループ、サブスクリプション、リソース グループ、およびタグを使用して、Arc 対応リソースをネイティブ Azure リソースと共に整理できます。