はじめに
あなたは、ロンドンに本社があり、ニューヨークとサンフランシスコに事務所がある中規模の金融サービス会社である Contoso のシステム エンジニアであるとします。 Contoso のコンピューティング環境は、そのオンプレミスのデータセンターでホストされています。 ほとんどのワークロードは、サードパーティの仮想化プラットフォームで実行されている Kubernetes で完全にコンテナー化されています。
Contoso は、環境こそ最新ですが、オンプレミスのインフラストラクチャに付きものの容量と機敏性の制約による課題に直面しています。 また、増え続ける Kubernetes クラスターを一貫して管理し、アプリケーションをデプロイすることも難しくなっています。
これらの容量と機敏性の課題に対応するために、IT 管理者は、Contoso のコンテナー化されたワークロードの多くをクラウドに移行することにしました。 Contoso は、単一ベンダーへの依存を避けるために複数のクラウド プロバイダーを使用したいと考えていますが、その主なデプロイ ターゲットとして Azure を選択しました。
エンジニアリング チームは、Kubernetes ベースのワークロードに関する Azure Arc の機能の調査と評価を任されました。 Contoso がどのようにすれば Azure Arc のクラウドからエッジまでの管理モデルの利点を得て、オンプレミスのいくつかのコンテナー化されたワークロードを維持しながらマルチベンダー戦略を実現できるかを判断する必要があります。
このモジュールでは、Azure Arc で Azure プラットフォームを拡張し、アプリケーションとサービスをデータセンター、エッジ、マルチクラウド環境で柔軟に実行できるようにする方法について学習します。 Azure Arc 対応 Kubernetes を使用して、Contoso のような企業がすべての Kubernetes リソースを 1 つのコントロール プレーンで管理する方法と、クラウドネイティブ アプリを任意の場所や任意の Kubernetes プラットフォームで実行するための一貫した開発と運用エクスペリエンスを提供する方法について学習します。 その後、Contoso でこれらの機能を実装し、その操作の最適化と簡素化に役立てることができます。
学習の目的
このモジュールを終了すると、次の方法がわかります。
- Kubernetes、Azure Arc、Azure Arc 対応 Kubernetes について説明する。
- Kubernetes クラスターを Azure Arc に接続して Kubernetes 環境を強化する方法について理解する。
- GitOps を使用して構成を管理することで、Azure Arc 対応 Kubernetes クラスターにアプリケーションをデプロイする方法について理解する。
- Azure Arc 対応 Kubernetes クラスターにデプロイできる Azure サービスについて学ぶ。
- Azure Arc 対応 Kubernetes で Azure Policy と Azure Monitor を使用する方法について理解する。
前提条件
このモジュールから最適な学習エクスペリエンスを得るには、次の基本的な理解と知識が必要です。
- コンテナ化と Kubernetes のアーキテクチャ
- Kubernetes クラスターの管理に関する基本的な理解
- Azure Portal、Azure CLI
- Azure Monitor と Azure Policy
- GitOps の原則とプロセス