DLP ポリシーを使用した HTTP コネクタの管理
HTTP トリガーおよびアクションは Microsoft Power Platform に組み込まれているため、既定では DLP ポリシー エディタにコネクタとして表示されません。 ただし、次の図に示すトリガー/アクションを管理することは可能です。
これらのトリガーやアクションは、スキーマ バージョン が 2018-11-01 の DLP ポリシーでのみ管理することができます。これについては、リンク先のブログで説明しています。 この新しいスキーマ バージョンを使用すると、組織はこれらの変更の実装を選択できます。 そうしないと、特にコネクタがデータ グループ間で移動される場合、DLP に依存する一部のフローが壊れる可能性が高くなります。
たとえば、HTTP アクションが以前は管理されておらず、ビジネス データ グループのコネクタで使用されているとします。 その後、HTTP アクションを非ビジネス データ グループに配置すると、HTTP アクションを使用しているフローに他のビジネス データ グループ コネクタが含まれている場合、DLP 違反のためフローが中断されます。
2018-11-01 スキーマ バージョンを使用すると、次のいずれかのツールを使用して DLP ポリシーを構築できます。
Microsoft Power Platform Management コネクタ
Power Apps および Power Automate PowerShell コマンドレット
多くのユーザーは、PowerShell を使用するのが最もシンプルだと感じています。 Power Apps および Power Automate PowerShell コマンドレットの詳細については、Power Apps 用の PowerShell サポートを参照してください。
前提条件の PowerShell モジュールをインストールした後、New-AdminDlpPolicy -DisplayName "HTTP DLP Policy" -SchemaVersion 2018-11-01 ステートメントを実行することができます。このように、-SchemaVersion パラメーターの 2018-11-01 を含めると、HTTP のサポートを含む新しい DLP ポリシーが作成されます。 前述のステートメントを実行すると、管理者資格情報を使用してサインインするように求められます。
コマンドを実行すると、内部の PolicyName およびその他の属性を含む状態出力が表示されます。
Power Automate 管理センターにアクセスすると、DLP ポリシーが作成されたことがわかります。
注
この DLP ポリシーを作成したときに環境パラメーターを指定しなかったため、これはテナント全体に適用されます。
この DLP ポリシーを調べると、HTTP のトリガーとアクションが既定のデータ グループ (この場合は許可されたビジネス データなし) に含まれていることがわかります。 これらのコネクタは、他のコネクタと同様に管理でき、ビジネス データのみのデータ グループに追加できます。