はじめに
記述したプログラムが予想どおりに動作しないことがあります。 制御できない外的要因が存在することもあります。他のプロセスがファイルをブロックしていたり、使用できなくなったメモリ アドレスにアクセスしようとしていたりする場合がそうです。 失敗は、プログラムで発生する可能性のある動作の 1 つにすぎません。 失敗が発生した場合に問題のトラブルシューティングを行うには、失敗の予測が役立ちます。
既に学習したように、Go での例外処理の手法は異なります。そのため、エラー処理のプロセスも異なります。 Go では、失敗する可能性のある関数は、常に追加の値を返します。このことから、失敗を適切に予測して、管理することができます。 たとえば、既定の動作を実行し、可能な限り多くの情報をログに記録すると、問題を再現して修正することができます。
このモジュールでは、Go でのログ記録とエラー処理の手法について学習します。
学習の目的
このモジュールでは、次のことについて学習します。
- Go でのエラー処理の手法。
- エラー処理方法。
- ログ記録用の
log
標準パッケージ。 - ログ記録フレームワーク。
前提条件
- アプリケーションの作成に対応している Go 環境。 ローカルに Go がインストールおよび構成されており、Go 拡張機能と併せて Visual Studio Code がインストールされているのが理想的です。
.go
ファイルを作成および変更できること。- ターミナル プロンプトを使用して Go アプリケーションを実行できること。
string
、int
、boolean
などの基本データ型の知識。if
やfor
ステートメントなどの基本的なデータ制御フローを記述する方法の知識。- 複数の戻り値を含む関数を記述する方法の知識。