Microsoft Dataverse の導入
データは、今日のビジネスのすべての中心にあり、明日のビジネスを推進するための分析情報を提供しています。 成長と拡大を実現するために、ビジネスではデータのキャプチャ、分析、予測、表示、およびレポートを、すべて高次のアジリティで行う必要があります。
ビジネスでは、さまざまなデバイス、アプリケーション、システム、およびサービスとしてのソフトウェア (SaaS) プロバイダーにまたがる多くのデータ ソースが扱われる可能性があります。 Microsoft Power Platform を使用してアプリやフローを構築できるように、これらのデータ ソースの一部またはすべてを対象としたコネクタが用意されている場合がありますが、これらのデータ ストアは管理する必要があり、さまざまなツール、スキル、セキュリティ モデルが要求されます。
Microsoft Dataverse
Microsoft Dataverse は Microsoft Power Platform 用のクラウド データ プラットフォームであり、使いやすく、コンプライアンスに準拠し、安全かつスケーラブルで、世界中で利用することができます。 アプリのデータ ストアとして Microsoft Dataverse を使用すると、次のような多くの利点を得ることができます。
メタデータ: データ モデルで定義したプロパティは、Power Apps で使用され、アプリの構築にかかる時間を短縮することができます。
データ アクセス: どのユーザーがどのテーブル、行、列にアクセスできるかを制御できます。
ロジック: 計算とルールをテーブル列に追加できます。
インポートとエクスポート: データを管理するツールは、Excel をはじめとする複数のツールから選択できます。
監査: データへアクセスし変更を加えたユーザーを追跡できます。
プロセス: ビジネス プロセスを追加することで、データの品質を確保し、自動化を実現できます。
クラウドでのマネージド データ: バックアップやデータベースの構成を行う必要はありません。これらは、ユーザーに代わって Microsoft が行うためです。
ストレージ: データの保存方法について、注意を払う必要はありません。データの保存は、ユーザーに代わって Microsoft が行うためです。
スキル: DBA でなくても Dataverse を管理できます。
セキュリテイ保護: すべてのデータは、保存時および転送時に暗号化されます。
統合: Dataverse は、Microsoft 365 や Microsoft Azure などの Microsoft クラウド サービスと密接に統合されています。
実績: Microsoft Dataverse は、Dynamics 365 Sales や Dynamics 365 Customer Service などの Dynamics 365 アプリで使用されています。
コネクタ: Microsoft Dataverse には、Power Apps、Power Automate、Power BI 用のコネクタが用意されています。
詳細については、「Microsoft Dataverse を選ぶ理由」を参照してください。
テーブル
Dataverse 内のデータは、テーブルと呼ばれる一連のレコード内に保存されます。 テーブルは、一連のデータを表す行と列から成る論理構造です。これは、データベース内でテーブルにデータを保存する方法と似ています。
テーブルは、インターネットに関するオブジェクトや物事を表します。 これらは、ペット、建物、製品などの物理的な物体である場合も、プロジェクト、スキル、メリットなどの抽象的な概念である場合もあります。
Microsoft Dataverse は、アプリに含めるテーブルとテーブル メタデータに基づいて、アプリケーションのデータ モデルをすばやく簡単に作成できるように設計されています。
Dataverse には、一般的なビジネス シナリオをサポートする標準テーブルの基本セットが含まれています。 組織に固有のカスタム テーブルを作成し、Microsoft SharePoint のリストや Microsoft Excel からインポートしたデータ、または PowerQuery を使用してインポートしたデータをそのテーブルに設定することもできます。 アプリ開発者は Power Apps を利用するときに、こうしたデータを使って、リッチ アプリケーションを構築することができます。
ほとんどの組織では、標準テーブルと列を意図したとおりに使用することをお勧めします。 ただし、ビジネス ニーズを満たすために、組織に固有の情報を格納するカスタム テーブルを 1 つまたは複数作成すると、標準テーブルの機能を拡張できます。