AI Builder の導入

完了

AI Builder へようこそ。 マイペースで進められるこのモジュールを利用すると、コードを 1 行も記述せずに、AI モデルを最初から構築してビジネスで使用できるようになります。

定義済みの AI Builder

AI Builder とは、プロセスの自動化と結果の予測により、ビジネスのパフォーマンスを向上させることができる Microsoft Power Platform の機能です。 AI Builder を使用すると、基になるデータ プラットフォーム (Microsoft Dataverse) や、SharePoint、OneDrive、Azure などのさまざまなクラウド データ ソースに格納されているビジネス データに接続するアプリやフローに AI をすばやく導入することができます。

AI Builder で作成した AI モデルは、ビジネスを強化するためのインテリジェンスを提供するのに役立ちます。 AI Builder を使用すると、ユーザーの技術スキルがどのレベルであっても、コードを一切記述せずに、アプリやフローに AI 機能を追加できるので、AI の作成エクスペリエンスを簡易化できます。 また、AI Builder では事前構築済みの AI モデルが用意されており、モデルの構築とトレーニングを行うためにデータを収集する必要がありません。 インテリジェンスの使用をすぐに開始できます。

AI Builder でできること

AI Builder を使用すると、ビジネスのニーズに合わせたカスタム AI モデルを作成することも、事前構築済みモデルの中から選択することもできます。 これらのモデルを使って、アプリとワークフローの中で AI を活用できます。

たとえば、AI Builder では次のことができます。

• 分類、キー フレーズ、言語、および感情のテキストを分析します。

• 何かが起こるかどうかを予測します。

• 名刺情報を処理します。

• 画像のテキストを処理します。

• 標準ドキュメントの情報を読み取って保存します。

• 画像内の項目を認識してカウントします。

一般的に AI Builder は、プロセスを自動化するために使用します。 次の例は、ビジネスで AI を使用する方法を検討するのに役立ちます。

• 請求書処理 - 多くの場合、企業は、さまざまなところから、郵便、FAX、電子メール、手渡しなどの方法で大量の請求書を受け取ります。 これらのドキュメントを処理し、データベースに手動で入力すると、かなりの時間がかかることがあります。 AI を使用してドキュメントからテキスト、キーと値のペア、およびテーブルを抽出することで、情報をデータベースに自動的にパイプするワークフローを作成できます。 さらに、情報を確認するためのアプリを作成することもできます。

• テキスト分析 - 会社では以前にも増して大量のデータを収集しています。 アンケートの回答、商品のレビュー、ユーザーのフィードバック、サポート メールのいずれであっても、ビジネスと顧客を理解するには、適切な分析情報を生成することが重要です。 AI を使用してテキストを分析すると、否定的なセンチメントや特定のキー フレーズが含まれる顧客フィードバックを特定できます。 AI を使用して問題を特定した後、必要なワークフローをトリガーしてアクションを実行します。

AI Builder を使用できる場所

AI Builder には、Power Apps および Power Automate の内部でアクセスできます。

Power Apps および Power Automate の左側のメニューで、AI Builder の次の 3 つの領域を含む AI ハブ を選択できます。

• プロンプト - AI にフィードするカスタム プロンプトを作成するか、または提供されているテンプレート プロンプトから開始することができます。

• AI モデル - 独自のカスタム AI モデルをトレーニングおよびテストするか、または AI Builder によって提供されている事前トレーニング済みのモデルを使用することができます。

• ドキュメント自動化 - Power Automate を使用してドキュメントからのデータの抽出および解釈を自動化できます。

次の手順

ここでは、AI Builder について学習しました。次のステップでは、使用可能な AI 機能についての知識を深めます。