統合製造向け生産管理の構成
開始前に、生産パラメーターおよび仕訳名を生産管理モジュールで設定する必要があります。
- パラメーター - 基本生産パラメーターを設定して、アプリケーションが製造オーダーをどのように取り扱い、処理するかを定義します。 これらの作成方法、見積方法、スケジュール方法、および消費方法を定義します。 また、必要なフィードバックの種類や原価会計の実施方法を選ぶこともできます。
- 仕訳帳名 - 進行中のトランザクションを記録および転記するために使用する生産仕訳帳の名前を識別します。
製造オーダー仕訳帳には、製造オーダーに関する作業時に発生するさまざまな品目トランザクションが記録されます。 これらの品目トランザクションは、会社の財務レコードに直接影響を及ぼします。
生産仕訳帳を転記すると、すべての品目トランザクションが自動的に一般会計に転送されます。 一般会計モジュールは、Supply Chain Management の財務データおよび情報のための一元的な場所です。
Supply Chain Management の生産仕訳帳には次の 4 つのタイプがあります。
- ピッキング リスト - 仕掛品に原材料を出庫します。
- 工順カード - 労働力の合計を報告します。
- ジョブ カード - 開始時刻と終了時刻とともに労務の詳細を報告します。
- 完了レポート - 在庫に完成品を受領し、適正数量と不良数量を報告します。
考えられる仕訳ヘッダーには次のようなコンポーネントがあります。
- 仕訳 (ヘッダー):
- タイプ - 仕訳のタイプを制御します。
- 名前 - 伝票、番号、および動作を制御します。
- 番号 - 一意の識別子を提供します。
仕訳明細行には、それぞれ異なる機能があります。 これらは、仕訳タイプによって異なることがあり、次の情報を記録するために使用できます。
- 材料と数量
- 操作と費やした時間
- 適正数量と不良数量
生産管理パラメーターは会社レベルで設定するだけでなく、サイトごとに個別に構成することもできます。 サイトにパラメーターが割り当てられていない場合、Supply Chain Management では、会社が構成したそのサイトのパラメーターが使用されます。
配賦キー
ジョブ登録ページで複数のジョブを開始した従業員は、バンドルと呼ばれます。
配賦キーは、特定の領域内でバンドルされたジョブまたはバンドルされた登録のうちどれがどのように機能するかを定義するために使用します。 バンドルされたジョブに費やした時間は、それらの配賦キーを使用することによって、さまざまな方法で個々のジョブに割り当てることができます。
配賦キーは、次のコンポーネントで構成されます。
- サイト
- 生産単位
- リソース
- リソースの種類
- バンドル タイプ
ジョブをバンドルする場合は、すべてのジョブに登録された合計時間が各ジョブにどのように割り当てられるかを定義して決定する必要があります。 配賦を定義するには、配賦キーページのバンドル タイプフィールドで次のいずれかのオプションを選択します。
- 見積 - 時間は、そのジョブの見積時間に基づいてジョブ間が分割されます。
- ジョブ - 時間は、バンドルされているジョブの総数と、すべてのジョブの完了にかかる時間に従って分割されます。
- 正味時間 - 時間は、任意の時点でバンドル内にあるジョブ間で均等に分割されます。
- リアルタイム - 実際のジョブ時間が割り当てられます。 原価は、実際の給与原価に基づいて計算できます。
生産管理グループ
生産管理グループは、製造オーダーを共通の特性があるカテゴリにグループ化します。 製造オーダーは、生産管理グループに割り当てることができます。 作成した製造オーダーは、特定の生産管理グループに割り当てることができます。 リリースされた製品に生産管理グループを割り当てることもできます。すべての製品は、品目グループ別の転記プロファイルを持つ必要があるため、トランザクションはその生産管理グループの注文に転記されます。
グループ化に生産管理グループを使用できるシナリオの例を次に示します。
- 生産する準備ができたオーダー
- 出荷されていない外注オーダー
- 通常の生産
- 材料が無いオーダー
- コンピュータ障害のために遅延するオーダー
- リリース、開始、またはスケジューリングの準備が完了しているオーダー
例 1
配送のない外注オーダー、生産実行、材料のない注文、何らかのコンピュータ障害のために遅延している外注オーダー、またはリリース、開始、またはスケジュールの準備が完了している注文をグループ化できます。
例 2
最優先の注文または 1 つの生産ステータスを持つ注文の生産管理グループを作成できます。 また、リリースされた製品に生産管理グループを割り当てて、トランザクションをその生産管理グループの注文へ転記するための方法を定義することもできます。
例 3
困難な状況でジョブを実行することができる従業員など特別なスキルを持つ従業員を製造オーダーの操作に割り当てる場合、生産管理グループを使用できます。