生産管理における主要な概念

完了

企業の製造プロセスは、生産環境の性質に応じてそれぞれに異なりますが、生産管理モジュールで使用される主要な概念の要素には、類似するものが数多くあります。

生産管理モジュールの主要な概念は次のとおりです。

  • カレンダー
  • リソース
  • リソースの種類
  • リソースの能力
  • 部品表 (BOM)
  • 工順と工程
  • バリュー ストリーム
  • 生産フロー モデル
  • 生産単位
  • 生産グループ
  • 生産管理グループ
  • 配賦キー
  • かんばん機能

リソース

リソースは、会社の総作業リソースです。 プロセスで消費される材料にとどまらず、商品およびサービスの作成、生産、提供に使用されるあらゆるものを合計します。 リソースには、機械、ツール、人員、仕入先、場所など、さまざまな種類があります。

組織管理 > リソース > リソース

リソース ページの [操作] タブのスクリーンショット。

リソースの種類

リソースは、組織管理モジュールで作成されます。 これらは、生産でカレンダーと共に使用され、会社の機器とリソースの全体的なキャパシティを管理します。 各リソースをリソース グループに関連付けることができ、1 つまたは複数のリソースを特定のリソース グループに存在させることができます。

Supply Chain Management では、次のリソースの種類を使用できます。

  • 仕入先 - 外部のリソースまたは下請業者によって工程またはタスクが実行される場合は、このタイプを使用します。 仕入先番号は、この種類のリソースに関連付けて、スケジュールと追跡に役立てることができます。
  • 人事管理 - このタイプを使用して、従業員または従業員グループがいつ工程を実行するかを定義します。
  • 機械 : このタイプを使用して、個々のマシンまたはマシンのグループをリソースに関連付けます。 最も多く使用されるリソースのタイプです。
  • ツール - このタイプを使用して、ツールの引当を管理およびスケジューリングします。 このタイプは、キャパシティが制限されている場合にのみ使用します。
  • 場所 - このタイプを使用して、特定の場所の引当を管理およびスケジューリングします。
  • 設備 - 活動を行うために必要な建物または固定の構造物。

組織管理 > リソース > リソース新規 を選択して、新しいリソースを作成します。

新しいリソース ページのタイプ ドロップダウン リストのスクリーンショット。

リソースの能力

能力は、工程リソースに割り当てられます。 1 つのリソースには、複数の能力を割り当てることができます。また、1 つの能力は、複数のリソースに割り当てることができます。 能力の割り当てに開始日と有効期限を定義することにより、リソースに一時的に能力を割り当てることもできます。

組織管理 > リソース > リソースの能力

リソースの能力ページのスクリーンショット。

リソース上で能力の期限が切れている場合、生産においてその能力が必要であっても、生産スケジュールにそのリソースが割り当てられることはありません。 有効期限が切れた能力は、後で更新できます。

生産工順のリソース要件を定義する場合は、要件として 1 つ以上の能力を指定できます。 生産のスケジューリングを実行すると、工順工程のリソース要件で定義されている能力が、リソースに対して定義されている能力と照合されます。

そして、要求を満たす能力を持つリソースが選択されます。 さまざまなリソースに対して能力を定義する場合は、処理速度が大幅に異なる場合は別の能力として設定されるように、能力を設定する必要があります。

部品表 (BOM)

BOM は、製造会社で最も重要なドキュメントの 1 つです。 製品を生産する前に、完成品にどのコンポーネントが含まれるか、またそれらのコンポーネントがいくつ必要になるかを把握しておく必要があります。 部品表は、完成品を 1 つ作成するために必要なすべての成分、コンポーネント、部品、または原材料を含みます。

製品情報管理 > 部品表およびフォーミュラ > 部品表

部品表ページのスクリーンショット。

工順と工程

工順は、完成品の生産に必要なプロセスのステップを定めたものです。

BOM は必要な材料を定義し、リソースは品目の生産場所を定義し、工順は完成品を作成するための一連のイベントを定義します。 工程とは、特定の製品を生産するために工順に組み合わせられるタスクまたは作業プロセスです。 各タスクは、個々のタスクを完了するための時間配分に関連付けられます。

生産管理 > 運用 > すべての工順

スピーカー キャビネットの工順の例のスクリーンショット。

オプション設定の定義

生産環境に応じて、生産プロセスを管理するためのオプションの設定を行うこともできます。

以下のオプションを設定できます。

  • 生産グループ - 生産グループを設定して、製造オーダーと勘定科目を関連付けます。 勘定科目を使用すると、注文がレポート用に転記またはグループ化されます。
  • 生産管理グループ - 生産管理グループを作成して、製造オーダーをグループ化します。それにより、緊急の製造オーダーの処理や、注文グループの削除と転記が可能になります。
  • プロパティ - プロセスのスケジューリングに使用するために自分のリソースに割り当てることができる、特別な属性を作成するためのプロパティを定義します。 これらの属性は、作業時間テンプレートに関連付けられます。
  • リソースの能力 - リソースがさまざまな工程を実行する必要がある場合に、リソースの能力を作成します。リソースの能力のセットとして、これを表すこともできます。 これにより、生産がスケジュールされるまでリソースの配賦を延期できるようになります。

Supply Chain Management の生産管理と他のモジュールとの統合

生産管理モジュールは、Supply Chain Management の次のモジュールと統合されています。

  • 在庫管理
  • 倉庫管理
  • 一般会計
  • マスター プラン
  • 組織管理
  • プロジェクト会計
  • 製品情報管理

この統合により、完成品の製造に必要な情報フローがサポートされます。 品目の生産は、連続した生産ライフサイクルに従います。 このライフサイクルには、品目の製造にかかる実際の手順が反映されます。 製造オーダーの作成から開始し、完成した製造品目を顧客に出荷できるようにして終了します。

ライフサイクルの各ステップには、さまざまな種類の情報が必要です。 ライフ サイクルのステップが完了するたびに、製造オーダーは生産状態を変更することで、完了のシグナルを出します。 1 つ以上の必須ステップ (または更新) をスキップした場合は、製造オーダーが次のステップに移動する前に、そのステップが自動的に実行されます。

生産ライフ サイクルおよびステータス

製造オーダーには、生産ライフサイクル内の位置を反映するステータスが割り当てられます。 オーダーのステータスには次のものがあります。

  • 作成
  • 見積もり
  • スケジュール
  • リリース済み
  • 開始
  • 完了レポート
  • 終了

Supply Chain Management では、製造オーダーによって完了レポートの状態が入力される際に、完了レポート仕訳帳の転記を自動的に処理するよう構成できます。 これにより、完成品が直ちに物理的に使用可能な品目として表示されます。