Dynamics 365 Field Service の検査について説明する
前述のとおり、サービス タスクを作業指示書に追加して、エージェントに指針を示す To Do リストとして提供することができます。 たとえば、機械の年次検査とクリーニングを行う技術者の作業指示書には、「機械の検査の実施」という名前の 30 分間のタスクが記載されている場合があります。 機械の検査を完了する前に、質問への回答が必要な場合や、追加情報の入力が必要な場合があります。
たとえば、機械の検査の一環として、次のようなタスクが必要な場合があります。
機械の位置を確認する。
機械の電源コードやプラグインに損傷がないことを確認する。
シールに問題がないことを確認する。
- シールの使用期限の日付をチェックする。
ウォータータンクが清潔で、腐食がないことを確認する。
定義されている項目がすべて完了したら、機械の検査タスクを完了とマークできます。 Dynamics 365 Field Service の検査は、技術者が作業指示書の一部として質問に迅速かつ簡単に回答できるよう、デジタル形式で提供されます。
作業指示書のインシデント タイプやサービス タスクと比較して、検査には次のような利点があります。
簡単に作成できる: 管理者は、新しいエンティティとフィールドを作成することなく、ドラッグアンドドロップ インターフェイスで検査をすばやく作成できます。
簡単に入力できる: 技術者は、各検査の質問に対する応答をすぐに入力できます。 すべての応答を一度に保存できます。複数の作業指示書のサービス タスク レコードを開いたり閉じたりする必要はありません。
より柔軟で信頼性の高いフィールド: Field Service の検査には、複数オプション選択、必須フィールド、画像、添付ファイルなど、多くの質問形式と検証オプションがあります。
質問には、安全プロトコル、顧客資産用の合否テスト、または顧客との面接が含まれます。 先ほど言及した安全検査など、作業指示書の前、中、または後に実施される他の監査や評価もあります。
Field Service の検査では、次の情報も提供されます。
オフライン サポート: 技術者は、インターネットにアクセスしなくても、携帯電話やタブレットで検査を表示して必要事項を入力できます。 接続が復旧すると、回答は同期されます (携帯データ ネットワークまたは WiFi)。
顧客の資産: 検査は資産に関連付けることができるため、ユーザーが特定の設備について全検査の 履歴を参照できます。
バージョン管理: 管理者は、プロセスの変化やビジネス ニーズの変化に対応するため、検査を継続的に更新および公開できます。
作業中は、関連する検査が含まれる作業指示書サービス タスクを選択できます。 検査を完了すると、ファイルのアップロード、写真撮影、そして電話のカメラ ロールからの写真のアップロードを行うことができます。 ファイルまたは画像のアップロード中にコメントを追加することもできます。
クリックスルー デモ: 検査に関する操作
このクリックスルー デモでは、検査の作成のエンドツーエンドプロセスについてエンドツーエンドで説明します。
ご覧いただいたように、検査を使用すると、技術者が顧客の場所で作業する際に、手順を逃さないようにできます。 検査では、必要な手順を定義することで、技術者に対するガイダンスと保証を次のレベルに押し上げることができます。 データ入力が簡略化され、画像をキャプチャおよび追加することができます。 そのため、サービスと顧客満足度の向上につながります。