Connected Field Service for Dynamics 365 についての説明
スマート デバイスまたはモノのインターネット (IoT) を利用するデバイスは、私たちの生活のより大きな部分を占めるようになっています。 照明スイッチから、テレビ、自動車に至るまで、ほぼすべてのものをボタンのクリックや声だけで操作できます。 オンラインで利用されるスマート デバイスの数が増えるにつれて、組織には顧客へのサポートを提供する新しい機会が提示されています。 たとえば、製造設備のセンサーは、機械の温度を監視できます。 特定の温度を超えて上昇し始めた場合、状況を通知する警告をトリガーすることができます。
Connected Field Service を使用すると、組織は、IoT 診断、スケジューリング、資産の保守、および同一プラットフォーム上のインベントリを組み合わせることで、サービスの提供方法をコストの高い障害対応モデルからプロアクティブで予測可能なサービス モデルに変化させることができます。 Dynamics 365 Connected Field Service ソリューションを使用すると、組織は IoT デバイスのリモート監視、管理、および保守を Dynamics 365 Field Service から行なうことができます。
Connected Field Service の主な利点は次のとおりです。
顧客が問題を認識する前に IoT デバイスに接続して問題を診断することで、ダウンタイムを短縮できます。
デバイスをリモートで監視し、顧客に状況を通知しながら、迅速に問題へ対処できます。
デバイス データおよびサービス管理データは、適切な専門知識、可用性、およびジョブへの近接性を持つ技術者の派遣に関する決定を行うのに役立ちます。
Connected Field Service ソリューションには、IoT デバイスの監視および管理を支援する複数のコンポーネントが含まれています。
最も一般的なコンポーネントは次のとおりです。
顧客資産: 前述のとおり、資産は顧客の所在地にある設備を表す物理的な機器です。作業指示書は顧客資産に対して開くことができます。
デバイス カテゴリ: デバイスの種類などの類似点に基づいて IoT デバイスをグループ化するために使用します。 これは、デバイスの管理の簡素化に役立ちます。
IoT デバイス: IoT 管理ソリューションによって管理される IoT 接続デバイスを表します。 前述のように、これらのデバイスは一般に顧客資産レコードに関連付けられます。
IoT 通知: IoT デバイスに対して記録された重要なイベントであるため、Connected Field Service に送信されたイベントを表します。
IoT デバイス コマンド: デバイスに JSON コマンドを渡し、接続済の IoT デバイスをリモートで操作するために使用します。
コマンド定義: デバイスへの送信を合理化するコマンドを事前に定義するために使用します。 コマンド作成中に、コマンド定義を選択できます。これにより、定義された任意のプロパティが入力されます。
プロパティ定義: コマンド定義の一部として渡すことができる特定のプロパティを定義するために使用します。
Connected Field Service の動作について検証していきましょう。
顧客資産の作成: スマート コーヒー メーカーなどの顧客資産レコードが Dynamics 365 Field Service で作成されます。
IoT デバイス レコードの作成: 顧客資産が IoT デバイスとして登録されます。IoT デバイスは Power Automate などの自動化ソフトウェアを使用して、Azure IoT Central や IoT Hub などの IoT 管理ソリューションにコーヒー メーカーを登録します。
- 登録すると、Dynamics 365 でコーヒー メーカーの IoT デバイス レコードが作成されます。
IoT デバイスからの異常の通知: 水圧に関するイベントなどの警告が、Azure IoT Central や IoT Hub などの IoT 管理ソリューションに記録されます。
Connected Field Service で警告を受信: 項目は Connected Field Service に送信され、Power Automate などの自動化ソフトウェアを使用してデバイスに関連する IoT 通知として記録されます。
- IoT 通知は、IoT デバイス レコードに対して格納されます。
デバイスのリモート操作: リセット コマンドなどのコマンドは、自動化ソフトウェアを使用して Connected Field Service からデバイスに送信されます。
- デバイスを操作できない場合は、Field Service の作業指示書やサポート案件に通知をエスカレートできます。
クリックスルー デモ: Connected Field Service を使用する
このクリックスルー デモでは、Dynamics 365 Field Service で使用可能な資産管理機能を Connected Field Service ソリューションと連携させる手順について説明します。
以上のように、Dynamics 365 Field Service では顧客向けサービス資産の取得と定義を容易に行い、それらの資産で提供されているサービスを追跡することができます。 Connected Field Service ソリューションの IoT 機能と組み合わせることで、接続されたそれらの資産のサービスをプロアクティブに提供することが可能になります。 たとえば、リモート コマンドの送信を簡単に行ったり、作業指示書を自動で生成したりできます。