Microsoft Cost Management ツールについての説明
Microsoft Azure はグローバル クラウド プロバイダーです。つまり、世界中のどこからでもリソースをプロビジョニングできます。 リソースを迅速にプロビジョニングして、急な需要を満たしたり、新しい機能をテストしたりすることができます。あるいは、誤ってリソースをプロビジョニングする場合もあります。 誤って新しいリソースをプロビジョニングした場合は、請求書を受け取るまで、それらを認識していない可能性があります。 Cost Management は、このような状況を回避するのに役立つサービスです。
コスト管理とは
Cost Management を使用すると、Azure リソースのコストをすばやく確認し、リソースの支出に基づいてアラートを作成し、リソースの管理を自動化するために使用できる予算を作成できます。
コスト分析は Cost Management のサブセットであり、Azure のコストを簡単に視覚化できます。 コスト分析を使用すると、請求サイクル、リージョン、リソースなど、さまざまな方法で合計コストをすばやく表示できます。
コスト分析を使用すると、組織のコストを調査および分析できます。 組織別に集計コストを表示することで、コストの発生元を把握したり、支出の傾向を特定できます。 また、一定期間の累積コストを表示することで、予算に対する月単位、四半期ごと、場合によっては年単位のコスト傾向を見積もることができます。
コストのアラート
コスト アラートでは、Cost Management サービスに表示される可能性があるさまざまなアラートの種類をすべてすばやく確認するための 1 つの場所が提供されます。 次の 3 種類のアラートが表示される可能性があります。
- 予算アラート
- クレジット アラート
- 部署課金クォータ アラート。
予算アラート
予算アラートでは、使用量とコストに基づいて、予算のアラート条件で定義されている額に支出が達するか、それを超えると、通知されます。 Cost Management の予算は、Azure portal または Azure Consumption API を使用して作成します。
Azure portal では、予算はコストによって定義されます。 Azure Consumption API を使用する場合、予算はコストまたは使用量によって定義されます。 予算アラートでは、コスト ベースと使用量ベースの両方の予算がサポートされています。 予算アラートは、予算アラート条件が満たされると常に自動的に生成されます。 Azure portal では、すべてのコストのアラートを表示できます。 アラートが生成されるたびに、コストのアラートに表示されます。 また、その予算のアラート受信者一覧にアラートの電子メールが送信されます。
クレジット アラート
クレジット アラートでは、Azure クレジットの年額コミットメントが使用されると通知されます。 年額コミットメントは、エンタープライズ契約 (EA) をご利用の組織を対象としています。 クレジット アラートは、Azure クレジット残高の 90% と 100% の時点で自動的に生成されます。 アラートが生成されるたびに、コストのアラートと、アカウント所有者に送信される電子メールに反映されます。
部署課金クォータ アラート
部署課金クォータ アラートでは、部門の課金がクォータの固定しきい値に達すると通知されます。 課金クォータは EA ポータルで構成されます。 しきい値に達すると、部署の所有者に対して電子メールが生成され、コストのアラートに表示されます。 たとえば、クォータの 50% または 75% です。
Budgets
予算では、Azure の使用制限を設定します。 サブスクリプション、リソース グループ、サービスの種類、またはその他の条件に基づいて予算を設定できます。 予算を設定するときに、予算アラートも設定します。 予算が予算アラート レベルに達すると、コスト アラート領域に表示される予算アラートがトリガーされます。 構成されている場合、予算アラートでは、予算アラートのしきい値がトリガーされたことを示す電子メール通知も送信されます。
予算をより高度に使用すると、予算条件により、トリガー条件が発生した後にリソースを中断または変更する自動化をトリガーできます。