分析クエリ
"分析クエリ" は、データ モデルから結果を生成するクエリです。 Power BI の各視覚化では、バックグラウンドで Power BI に分析クエリが送信され、モデルのクエリが実行されます。 分析クエリは、Data Analysis Expressions (DAX) クエリ ステートメントとして記述されます。 ただし、ネイティブの DAX ステートメントを記述する必要はありません。必要なのは、セマンティック モデル フィールドのマッピングによってレポートの視覚化を構成することだけです。
分析クエリには、次の順序で実装される 3 つのフェーズがあります。
- フィルター処理
- グループ化
- 集計
フィルター処理 (スライス) のターゲットは、関連性のあるデータです。 Power BI レポートでは、レポート全体、特定のページ、特定の視覚エフェクトという 3 つの異なるスコープにフィルターを適用できます。 行レベルのセキュリティ (RLS) が適用されている場合、バックグラウンドでフィルター処理も適用されます。 レポートの各視覚化では、フィルターを継承するか、フィルターを直接適用できます。
グループ化(ダイス) では、クエリ結果がグループに分割されます。
集計によって、単一値の結果が生成されます。 通常、数値列は集計メソッド (sum、count、その他多数あり) を使用して集計されます。 これらのメソッドは単純な集計です。 総計に対する比率などのより複雑な集計は、DAX で記述されたメジャーを定義することで実現できます。
すべての分析クエリで、フィルター処理、グループ化、および集計を行う必要があるわけではありません。
- 一般に、レポートの視覚化は、期間や地理的な場所などによってフィルター処理されます。
- グループ化は省略できます。 たとえば、単一値を表示するために使用されるカード視覚化では、グループ化は関係ありません。
- 通常、レポートの視覚化では集計が行われます。 ただし、注目すべき例外の 1 つにスライサー視覚化があります。これには集計は関係ありません。