計算列とメジャーを比較する

完了

DAX 初心者は、計算列とメジャーについて混乱することがよくあります。 次のセクションでは、両方の類似点と相違点を確認します。

計算列とメジャーの類似点については、どちらも次のようなものです。

  • セマンティック モデルに追加できる計算。
  • DAX 式を使用して定義される。
  • DAX 式では、名前を角かっこで囲むことによって参照される。

計算列とメジャーの相違点には次のようなものがあります。

  • 目的 - 計算列では新しい列によってテーブルが拡張されますが、メジャーではモデル データの集計方法が定義されます。
  • 評価 - 計算列は、データ更新時に "行コンテキスト" を使用して評価されます。一方、メジャーはクエリ時に "フィルター コンテキスト" を使用して評価されます。 フィルター コンテキストについては、後のモジュールで説明します。これは、複雑な集計を実現するために理解して習得する必要のある重要なトピックです。
  • ストレージ - 計算列 (インポート ストレージ モード テーブル内) にはテーブルの各行の値が格納されますが、メジャーにモデルの値が格納されることはありません。
  • 視覚化の使用 - 計算列は (他の列と同様に) (暗黙的なメジャーとして) フィルター処理、グループ化、または集計を行うために使用できますが、メジャーは集計を行うように設計されています。