ワークショップの実施とフォローアップ

完了

カットオーバー戦略ワークショップでは、ソリューション アーキテクトが進行役を務めますが、実施チームがカットオーバー戦略の情報を提示することが求められます。 議題の各セクションには、実装チーム内の所有者を割り当てる必要があります。 各セクションの開始時に、その所有者が、カットオーバー計画のその側面に適用される設計を含め、スコープおよび計画の概要や要約を示す必要があります。 計画した議題のすべてのトピックが検討されたら、残りの時間は、ソリューション アーキテクトとの質疑応答のために確保しておきます。

各セッションでは、参加者はスコープやアプローチに関する議論を行います。 その期待の一部として、ソリューション アーキテクトが会議内で直接ガイダンスを提供する場合があります。 ただし、これらのセッションは、設計セッションではなく、レビュー セッションとなるよう意図されています。 提供されたフィードバックによって現在の計画や設計が変更される場合がありますが、それらの領域の詳細な作業はワークショップの後で実装チームが実施します。

カットオーバー戦略のアウトプット

カットオーバー戦略ワークショップのアウトプットは、検討結果のドキュメントです。 この調査結果ドキュメントは、ワークショップの準備段階、またはワークショップの間に提供された情報に対する回答です。

これらの調査結果には、通常、次の 3 つのタイプがあります。

  • アサーション - これらの調査結果は、ソリューション アーキテクチャが重要な要素としてコール アウトした、カットオーバー戦略の特定の側面に関連するものです。 アサーションは特定のリスクや問題を表す要素ではありませんが、カットオーバーの基礎となる可能性があります。変更された場合は大きな影響を及ぼすため、注意する必要があります。 これらのアサーションは、特定のスコープ項目、カットオーバー戦略の設計側面、実装のアプローチや手法に関連する場合があります。

  • リスク - これらの調査結果は、プロジェクトにおいて追跡すべきリスクを構成するソリューションや実装のアプローチの側面を表します。 これらのリスクは、マイナス結果の可能性が確認されている既存の計画、アプローチ、または設計に関連付けできます。 また、まだ十分に調査されていないカットオーバーの領域に関連し、予期しない問題が発生するリスクを示している場合もあります。 これらの調査結果には、リスクと見なされるものに関する記述と、推奨される軽減策の手順が伴います。

  • 問題 - これらの調査結果が表すのは、カットオーバー戦略または実装アプローチの側面です。実装に悪影響を与える問題や、修正されない場合後でマイナスの影響を及ぼす問題の構成要素を示します。 これらの調査結果には、現在または今後の影響に関する記述と、推奨される解決策の手順が伴います。

調査結果ドキュメントは、顧客および取引先組織に配布され、調査結果を詳細にレビューするための会議が開催されます。 このドキュメントは、両方の組織における実装リーダーとエグゼクティブ スポンサーに送られます。 調査結果ドキュメントは長くなることがあります。その場合は、経営幹部にとってわかりやすいように重要な結果のみを抜粋した概要が提供されます。

カットオーバー戦略のフォローアップ

カットオーバー戦略ワークショップが実施され、調査結果のレビューが行われた後、リスクおよび問題として特定された項目、およびそれらに関連付けられている軽減策と解決策の実施項目は、全体的なエンゲージメントの一部として完了するまで管理されます。

識別された問題は、多くの場合、正常な Go-live が可能かどうかに影響を与えます。 このような問題は、Go-live 準備評価や運用環境の展開前に解決する必要があります。

リスクおよびそれらに関連する推奨される軽減策は、カットオーバーの全体的な戦略に沿って管理できますが、プロジェクト全体を通して監視されます。 軽減されていないリスクが、本番運用に影響を与える可能性もある問題として、後で認識される場合があります。