導入 - Business Central のクラウド アーキテクチャ
Business Central は完全なクラウド ソリューションです。そのアーキテクチャを次の図に示します。
インターネット インフォメーション サービス (IIS)、NST サービス レベル、およびデータベース
ユーザーが Business Central Web クライアント、コンパニオン アプリ、Microsoft Outlook アドインからのデータにアクセスできるようにするには、インターネット インフォメーション サービス (IIS) の Web サイトが必要です。 この IIS Web サイトは、Business Central Web Server のインスタンスと呼ばれ、インターネット上のクライアント ユーザーにコンテンツやサービスを提供するファイルをホストします。
Business Central Web Server インスタンス (IIS) は、サービス層 (NST) に接続され、そこでアプリケーションと業務データを含むデータベース (DB) に接続されます。 サービス層 (NST) は、アプリケーション DBに格納されているビジネス ロジックを実行します。
Web サービス
Business Central は、SOAP と ODATA に基づく Web サービスをサポートします。 Web サービスは業界標準のテクノロジーであり、アプリケーションの機能をさまざまな外部システムやユーザーが使用できるようにします。 開発者は、Web サービスとしての機能を作成および発行することができます。ここでは、ページ、codeunit、またはクエリを公開し、さらに拡張コードの単位を使用してページの Web サービスを強化することもできます。 Business Central のオブジェクトを Web サービスとして公開すると、すぐにネットワーク上で使用できるようになります。
Business Central は、他のサービスと統合できるようにする API を公開します。 通常、接続アプリは、標準 REST API を使用してデータをインターチェンジすることによって作成されます。 REST API を呼び出すことができる任意のコーディング言語を使用して、接続アプリを開発できます。
マルチテナント型アーキテクチャ
Business Central は、データが Azure SQL 共有環境に格納され、各テナントのデータが個別のデータベースに格納されるマルチテナント型アーキテクチャを実装しています。 データ スキーマは、特定のローカリゼーションのすべてのテナントで共有されます。 開発者は、拡張機能を使用して、テナントのデータ スキーマに対する変更と追加を実装することができます。
Business Central ユーザーの Microsoft Entra ID 認証
Microsoft Entra ID は、Microsoft Azure、Microsoft 365 のアプリケーションや、オンプレミスでインストールしたアプリケーションなどに対する ID 機能およびアクセス機能を提供するクラウド サービスです。 Business Central Server のインスタンスは、AccessControlService 資格情報タイプを使用するように設定されているので、Business central のユーザーアカウントと、ユーザーが Business Central Web client、Microsoft 365、および SharePoint にアクセスするために使用する Microsoft 365 アカウントを関連付けることができます。
Business Central の管理
お客様が Business Central の再販パートナーである場合は、顧客に対する Business Central テナントの管理者になります。 再販パートナーは、顧客の Microsoft 365 アカウントの管理ツールと、顧客の Business Central 管理センターの管理ツールにアクセスでき、たとえば、アップグレードのためのウィンドウを指定できます。