自動スケーリングを実装する
Azure Virtual Machine Scale Sets の実装では、アプリケーションを実行する仮想マシン インスタンスの数を自動的に増減できます。 このプロセスは "自動スケーリング" と呼ばれます。 自動スケーリングを使うと、変化するワークロードの需要に合わせて構成を動的にスケーリングできます。
自動スケーリングにより、需要が少ないときは、アプリケーションを実行する不要な仮想マシン インスタンスの数が最小限に抑えられます。 需要が増加すると、仮想マシン インスタンスが自動的に追加されて、お客様は引き続き許容レベルのパフォーマンスを受け取ります。
自動スケーリングを使用するときに考慮すべきこと
自動スケーリングに関する次の考慮事項を確認してください。 このプロセスが会社の Web サイトの実装にどのように役立つのかを検討します。
自動的に調整される容量を検討します。 自動スケーリング ルールを作成して、よいカスタマー エクスペリエンスのために許容されるパフォーマンスを定義できます。 定義したしきい値に達すると、自動スケーリング ルールが作動して、Virtual Machine Scale Sets の実装の容量が調整されます。
スケールアウトを検討します。アプリケーションの需要が増えると、実装内の仮想マシン インスタンスに対する負荷が増加します。 増加した負荷が短期的な需要ではなく持続的である場合は、実装内の仮想マシン インスタンスの数を増やすように、自動スケーリング ルールを構成できます。
スケールインを検討します。 夜間や週末は、アプリケーションの需要が低下する可能性があります。 負荷の低下が一定期間持続する場合は、実装内の仮想マシン インスタンスの数を減らすように、自動スケーリング ルールを構成できます。 スケールイン アクションによって、現在の需要を満たすのに必要な数のインスタンスだけを実行するように、Virtual Machine Scale Sets の実装の実行コストが削減されます。
スケジュール化されたイベントを検討します。 決まった時間に実装の容量を自動的に増減するように、自動スケーリングを実装し、イベントをスケジュール化できます。
オーバーヘッドを検討します。 自動スケーリングで Azure Virtual Machine Scale Sets を使うと、アプリケーションのパフォーマンスを監視して最適化するための管理オーバーヘッドが軽減されます。