可用性ゾーンについて確認する
可用性ゾーンとは高可用性を提供するサービスで、アプリケーションとデータをデータセンターの障害から保護します。 Azure リージョン内の可用性ゾーンは、障害ドメインと更新ドメインを組み合わせたものです。
1 つの Azure リージョン内の 3 つのゾーンに 3 つ以上の仮想マシンを作成するシナリオを考えてみます。 仮想マシンは、3 つの障害ドメインと 3 つの更新ドメインに効果的に分散されます。 Azure プラットフォームは更新ドメインへのこの分散を認識し、異なるゾーン内の仮想マシンが同時に更新されないようにします。
可用性ゾーンを使うと、コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、データの各リソースを 1 つのゾーン内に併置して他のゾーンにレプリケートすることで、アプリケーションのアーキテクチャに高可用性を組み込むことができます。
可用性ゾーンについて知っておくべきこと
可用性ゾーンの次の特性を確認してください。
可用性ゾーンは、Azure リージョン内の一意の物理的な場所です。
それぞれのゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた 1 つまたは複数のデータ センターで構成されます。
回復性を確保するため、有効になっているリージョンにはいずれも最低 3 つのゾーンが別個に存在しています。
可用性ゾーンはリージョン内で物理的に分離されているため、データセンターで障害が発生してもアプリケーションとデータは保護されます。
アプリケーションとデータは、ゾーン冗長サービスによって可用性ゾーン間でレプリケートされ、単一障害点から保護されます。
可用性ゾーンを使用するときに考慮すべきこと
可用性ゾーンをサポートしている Azure サービスは、次の 2 つのカテゴリに分けられます。
| カテゴリ | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| ゾーン サービス | Azure の "ゾーン" サービスは、各リソースを特定のゾーンに固定します。 | - Azure Virtual Machines - Azure Managed Disks - Standard IP アドレス |
| ゾーン冗長サービス | ゾーン冗長である Azure サービスは、プラットフォームによってすべてのゾーン間で自動的にレプリケートされます。 | - ゾーン冗長である Azure Storage - Azure SQL Database |
ヒント
Azure での包括的なビジネス継続性を実現するには、可用性ゾーン と Azure リージョンの組み合わせを使用してアプリケーション アーキテクチャを構築します。